『FURY(フューリー)』が日本映画やったら、砲身の文字は「怒」やったワケや

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『FURY(フューリー)』は、「米 vs 独」の戦車戦の映画。
当然、ドイツは悪。 ナチのクソ野郎をぶっ殺す!モノの一つで、ナチの最後っ屁の強烈さが描かれる。
アメリカ軍のシャーマン戦車は、ドイツ軍のタイガー(ティーガーI)戦車に比べ、わんぱく相撲の子どもたちなみに弱い。
シャーマン戦車が「ピンクローター」だとすると、タイガー戦車は「電マ」だ!
音もスゴイ! ワンルームマンションだったら、お隣さんに聞こえてしまう。

映画のビジュアル的には、死体がリアル。 飛び出した内蔵がヌルヌルしている。
超重い戦車が死体たちをブチブチ轢いて行く。 どこぞのヘリパッド建設を妨害する座り込みの道路も、戦車がツーと通行すれば、それで片付くのにね。

大砲から放たれるタマが、ケッコー当たらないのもリアル。
被弾した時の金属感も良い。 茨城県の大洗を舞台とする戦車アニメが、被弾すると、ひっくり返って、白旗を出す様とは明らかに違う!

とまあ、「戦争映画」を「娯楽映画」と呼んでいいのか分からんけど、ケッコー引き込まれて楽しめた。
楽しめたんだけど、ナチの非道さが描かれる度に嫌~な気分になってきた。
『FURY』は2014年公開で、WW2終了の1945年が舞台。 約70年前のコトを蒸し返されたワケなのよ。
我が国日本は、ドイツと同様、敗戦国。
日本が勝っとったら、大東亜共栄圏樹立のヒーローやったのに、負けてしもたからって、戦勝国のアメ公から、70年経って、この様な仕打ちをされたらどうよ?!
こないだのゴジラが現れたのがアメリカやったら、核攻撃の決断をせんやろ?
ブルース・ウィリスか、ウィル・スミスが最終兵器やろ? 60歳とか50歳が最前線で戦うんや。 自衛隊の高齢化が問題って言うけど、大丈夫や。

あら? 戦後しばらくは兎も角、現代は、日本の悪者っぷり映画は無いような気がする。 あ、大陸とか半島の第三国の内政的映画は別よ。
あれか? 核爆弾で、半沢直樹なみに、倍返し以上のコトしとるからな。 毛唐は。 段々、悪く言えんくなっとるんか?
しかし、そう考えると、ナチは血統違いや、非協力的な自国民を殺して、アメリカが軍人以外を解放するような図式が有るのに、日本に対しては、大っきな爆弾で軍人も非戦闘員も一緒に殺してしもたな?
非道いな。
大陸人なみに、事実より百倍の虐殺が有ったコトにして、更に年々増やして、アメリカに対する怒りのインフレを続けた方がいいんやろか?

広島と長崎併せて、1億人ぐらいが原子爆弾の被害に遭ったという設定で、ジョージ・ミラーが映画作らんかな?
『Mad Max Fury Island』みたいな題名にしてさ。
爆撃後の炎や黒煙がくすぶ中、杉浦太陽が乗ったキッチンワゴンとか、太川陽介蛭子能収が乗った路線バスとか、マジックミラー号とか土屋圭市が、チキチキマシン猛レースのごとく、長崎から広島を経由して東京まで、追っかけっこする。
内田裕也が、何故か「イモータン!イモータン!」と支持され、「ろっけんろー!」と応える。
乙武洋匡が、ワイブスを守るはずだったのに、全員手篭めにしてしまう。
被爆後、新鮮な水が貴重だったが、豊洲の地下に潤沢な水が有ったので、争いもなく仲良く水を分け合いましたとさ。

おしまい