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『この世界の片隅に』はお盆に公開しなかったコトが偉い

映画

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この世界の片隅に』は、映画館の本編上映前の予告で知って、「これは観ない」と決めとったんよね。
キャラクターの絵が嫌いなのよ。『三丁目の夕日』(原作の方)とか、個性が有るのは認めるけど、絵が嫌いな漫画は観る気がせん。
それと、戦争を扱った日本映画が暗くて嫌いだから。

でも、観に行った。
のん(通称:能年玲奈)の評判が良いみたいだったから。


結果的には…

評判通り、のん(通称:能年玲奈)の声も話し方は、すず(主役の女の人)にピッタリで、『あまちゃん』の一発で終了した女優の居場所を見つけた気がした。

手書きの画面がキレイで、個人的に今年の5月、初めて呉に行ってウロウロしたので、海がこの角度で見えるなら、あの山のあの辺りなんだな。と実感も有ったし、遠景のふにゃふにゃの手書きの物体もちゃんと破綻なく動くし、アニメーション的に「うまいなあ」と感心した。

ストーリー的に、ふにゃふにゃした穏やかなシーンが続くんだけど、案の定、ショッキングなシーンが突然現れ、「あらら。やっぱり、日本の戦争映画は、こういったコトが必要なんや?」と残念な気持ちになった。

それと、現実と幻像の差の解釈に戸惑った。
確かに、こどもの頃は、夢で見たコトと現実で起こったコトが混乱するし、現実の世界も「そう」見えるコトも有るから、ファンタジーとして描いたシーンでは無いかもしれんけどね。

敗戦記念日周辺の必ず放映しなければならない『火垂るの墓』的ポジションを狙っているんか?とも思った。
この『この世界の片隅に』は、11月12日公開。 これが敗戦記念日周辺に公開されていたなら、意味の役が乗り過ぎて、気持ち悪い存在になっただろうけど、大量注入される大作の中で、隙間が無かっただけなのか知らんけど、結果的には、時期的に正解だったと思う。


この映画は、クラウドファンディングで制作され、クレジットで出資者の名前が流れる。
寄付型か投資型か購入型が知らんけど、「みんなの想い」といった要素が足されている。
「仕掛け」においても、上手い造りやなあ、と思った。