神谷バー @東京都台東区

f:id:arara-oyoyo:20170829212518j:plain

浅草は日本を代表する観光地で、外国からの観光客が糞多いので、京都やちょっと前の銀座同様敬遠したい場所の一つやね。
更にここ数年、観光客を狙う人力車が糞増えて、車夫が風俗店の呼び込み並みの営業をかけて来るので、浅草寺前は混沌とし、いよいよ近寄りたくない場所やわ。
朝の情報番組で、「浅草名物、人力車も…」と、渡された原稿を読むだけの女子アナが言ってたけど、人力車が浅草名物になっていたとは知らなかった。
そんな浅草に日本初のバーである『神谷バー』は有る。

映画「地下鉄(メトロ)に乗って」が公開された時期、先輩に神谷バーに行って来た話をすると、「あの交差点に有る神谷バーは、観光客用の店で、本物は地図にも載ってない。カウンターがメインの店で、テーブル席は2席程度しかない。古く、汚く、知る人ぞ知る店なので混んでいない。」と聞かされた。
大まかな位置を聞き、探し回ったけど、結果的には見つからなかった。
呑兵衛の又聞き程アテにならない。

…ってコトで、映画「地下鉄に乗って」の不思議さと、幻の神谷バーのエピソードも有って、オレにとっては印象深い店ではある。

f:id:arara-oyoyo:20170829212455j:plain

神谷バーの代名詞「電気ブラン」は、森見登美彦の小説に「偽電気ブラン」として頻繁に登場し、馴染み深く、森見登美彦ファンは、いつか飲んでみたい飲み物だろうが、まあ、1年に1杯ぐらいだったら飲んでもいいかな?程度のモノだ。

脱線するが、同じく1年に1杯ぐらいだったら飲んでもいいかな?程度の飲み物として、A&Wのルートビアをあげたい。
A&Wは、日本では沖縄にしかないので、A&Wに入ると、“A&Wといえば”のルートビアを選択しないといけないような気になる。 天下一品ラーメンで、「あっさり」が注文しづらいように。
ルートビアは、「飲むサロンパス」と言われているらしいが、オレにとっては、「小便器の黄色い匂い玉」と言いたいようなシロモノで、香りといい、味といい、奇っ怪過ぎる。
子供の頃、オフクロが「安かった」という理由で、ルートビアを1ダース買って来た。卑しいムスコは喜んで飲んだが、一口だけでやめてしまった。

そんな思い出があるルートビアとまではいかないが、なかなか奇っ怪なお酒が「電気ブラン」やと思う。
「おしゃれな洋風養命酒」といったところか?

f:id:arara-oyoyo:20170829212554j:plain

女中さんは、レトロなユニフォーム

 

f:id:arara-oyoyo:20170829212538j:plain

電気ブランの味も、店の雰囲気も、店員さんの服装も、全て面白いんだけど、最初に驚かされたコトは、バーのくせに(?)、食券を買うコト。
鹿児島の山形屋などの「デパートの食堂」をイメージすればいい。
食品サンプルのウインドウを見て、入口の食券売り場で注文し、代金を支払って食券を受け取ってから席に案内されるアレだ。
最初に席に通され、とりあえず生!と注文した後、メニューを決めるという、現在、当り前のシステムではない。
なかなか面倒臭いが、お金を使い過ぎないといったメリットは有る。