「魔法少女」を名乗るモノ
今シーズン、「魔法少女」という言葉が付くアニメが2つ有る。
『魔法少女 俺』と『魔法少女サイト』や。
オレ的に「魔法少女」という言葉は、『魔法少女 まどか☆マギカ』の専売特許やと思っている。
序盤、その甘ったるい絵柄に、何度も停止ボタンを押しそうになりながらも、歯を食いしばり、「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」と水に浸かってロボットを操る少年の様に耐え、序盤以降はその展開に唖然となって、終盤は涙が止まらなかった『まどマギ』。
アニメ界の苦行やったわぁ。
Amazon Prime Video でいつでも見られるのだが、あの辛さを思い出すと、2回目を見る根性は無い。
『まどマギ』を見終わった後は、その絵柄に対する自分のちっぽけな先入観を詫び、ほむらちゃんにも詫びた。そして決意した。
「ほむらちゃん ごめんね。 オレ 魔法少女になる!」
だけど、未だ、ほむらちゃんは許してくれないので、オレは普通のオッサンのままや。
そんな「魔法少女」を謳うのだから、『三ツ星カラーズ』を見るようにはいかない。 当然厳しい。
ほむらちゃんの思いにお前ら応えられるのか!!と。
『魔法少女 俺』の方は、ギャグアニメで、落とし部分の漫画っぽい崩した絵が変に下手で味わい深い。
ストーリーは、型にはめそうになるオレの予想を裏切ってくれるので、ケッコー集中して見るコトになる。
意外性というコトで、見ていられる。
ほむらちゃんも相好を崩してくれるだろう。
さて、問題は『魔法少女サイト』方や。
初っ端から、なんか主人公の顔が酷いなぁ、とは感じて、楳図かずおか?と思っていたら、イジメのエピソードが酷かった。
目の下にクマ?シワ?
登校すれば、上靴にカミソリや押しピンが入れられ…
自分の席には、落書きやなんか汚いゲル状のモノが付けられ、担任の先生も無関心
不良グループに便所で暴行を受け…
家に帰れば、実兄から暴行を受け…
その他、仲良くしていた野良猫を不良グループに殺され、不良グループの先輩にレイプされかけ…
苦痛、苦痛、苦痛…
逃げ場は無く、電車に飛び込もうとする。
そして、エンディングは精子が飛び回る。
ワケワカラン。
『積木くずし』とか『金八先生』の時代のイジメって感じで陰湿極まりない。(両方とも見ていないけど) 胸糞悪い。
あまりに酷いエピソードなので、マジか?マジか?と見た。
この世には、死体などグロいモノや暴力といったコトを好む人種がいる。
『魔法少女サイト』は、そういった人種が望むアニメなのかもしれん。
新しい眠れる市場の開拓か?
そんな酷いエピソードが続くので、PTAのババアとか教育委員会とかが黙っているのか? と心配になったわ。
続く2話を見て、少し安心した。
グロいシーンはトンカチで頭をかち割るシーンぐらいやった。
『魔法少女 まどか☆マギカ』も残酷な話だったけど、『魔法少女サイト』は、「魔法少女と言えば…」としてポジションを築けるか?
『ツイン・ピークス』的に、気持ち悪いけど見たい。と見続けられるか?
『クズの本懐』的に、エロいシーンは見たいけど、見ていられなくなるか?
もう少し見てみる。