防府航空祭 @2018.6.3
行く予定になかったのだけど、「ひゅうが」を見て、下関に渡ったついでに、防府まで足を伸ばして「防府航空祭」に参加した。
防府基地は、パイロットを養成する飛行場なので、基地所属の「T」で始まる小さい無害飛行機だけだったら、行ってなかったかもしれないけれど、F-15、F-2、F-16も飛行展示するし、ブルーインパルスもブルーインパルス Jr も飛ぶ(?)というので、新幹線代を使って防府まで行ってみた。
「防府」は「ほうふ」と読み、濁点は付かない。
ついでにバスは防長交通が運行するが、こちらは「ぼうちょう」と濁点が付く。
更に「BOCHO」と書くので、オレは「BOSCH」(自動車製品、工具などの製造会社)と見間違い、防府が企業の城下町だと勘違いした。
「BOSCO」(オリーブオイル)は書体が違うので勘違いしない。
防府駅は山陽本線とはいえ、各駅停車しか停まらない駅のくせに、駅舎も両側の駅前広場も、駅前道路も立派な駅で、駅舎は武蔵小金井駅の様な円弧の意匠だった。
防府は、有力な政治家の出身地だったりするのかしら? 山口県といえば安倍晋三ぐらいしか思い浮かばんが?
シャトルバスを待つ長い列ができていた。 防府基地は駅から歩くには遠い。
オレの後ろで並んでいた広島弁を喋る山口県人は、「お金取るの?シャトルバスはタダやろ~」とモンク言ってた。
バスを降りて、すぐに荷物検査が有ったけど、あっさりしたものだったので、スムーズに入場できた。
オープニングフライトの様子を見上げながら、地上で行われるイベントが見える位置まで移動した。
ファンシードリルが航空祭で披露されるけど、オレは飛行機と銃を持った正装の兵士とがどうもうまく結びつかない。
かといって、陸上自衛隊は、災害時の土木作業員でも有るので、(宇都宮の基地でも見たけど、)こちらもピンと来ない。
結果、海上自衛隊が甲板でファンシーなドリルを披露するのが、一番シックリ来るような気がする。
ファンシードリルの後は、ブルーインパルス Jr。
ブルーインパルス Jr は写真で知っていたものの、実物は初めてだった。
エンジン音があまり聞こえないコトもあって、心静かに見た。
3輪スクーターは乗ったコト有るけど、訓練の賜物っぷりがよく分からなかった。
もう見なくていいかな。と思った。
オレの周りのフルサイズのセンサーの一眼レフで連写している奴らが滑稽に見えた。
試し撮りみたいなモノなんだろうけど、すごく遅くしか動いてないけど? そんな連写いる?
お客さんの数は、ほどほどで、動きやすいし、ほのぼのムードだった。
というか、他の航空祭でも、休日でゆっくり寝ているのか知らんが、最後のブルーインパルスだけ見に来る客はケッコーいる。
オレは LUMIX DC-FZ85 一台しか持って行ってなかったので、1/2.3型MOS という鼻糞サイズのセンサーで撮るコトになったのだが、光学60倍は一眼の連中には撮れない世界だ。
何十万円も払ったレンズを付けた連中が追うコトを諦めるような遠方まで撮れる!
が!
何しろ鼻糞サイズセンサーと空気の歪みも有ってピントも甘い感じで、解像しない。粗い。
一眼を持ってくれば良かったとも思うけど、今回は重い思いをせず、超気楽に旅をしたかったんや。
というか、FZ85 みたいなコンデジだと、ファインダーは覗かないわ、片手で撮ってるわで、オレ自身がナメてしまっているコトもあるんだけどね。
ちゃんと構えて撮ろうよ。オレ。
F-2 の後に飛ぶ F-16 はライバル心も有るのか知らんが、毎度キレッキレの飛行をする。
ブルーインパルスが90度以上傾けて飛行するのは『横転』に当たるので、航空法第九十一条に違反する!と刑事告発する左翼住民もいるとコトなんか気にせず、背面飛行も、きりもみ飛行も全部やり散らかす始末。
オレは「やっとる!やっとる!」とヘラヘラ見る。
国土交通大臣の許可を取っていれば、左翼の主張は意味を成さないので、いいのだけれど、やり散らかす。
近所の岩国から飛んで来たのか、ミサイルもタンクも何も付けていない。
F-2 の後継機問題が有るかもしれんが、航空祭でF-35のズングリした機体がクルクル回っている姿は想像できん。
テロリストのような重装備でない船相手に対する抑止的スクランブルなんかは F-2 みたいにクルクル回る戦闘機が合っているような気がするのだけど、どうなんかな?
メインイベントであるハズのブルーインパルスまで見て、大渋滞の中、帰るコトが嫌になって、F-16が帰った後、オレも帰るコトにした。
見れば必ずワクワクするコトは分かっているんだけど、航空祭に通い過ぎたせいかもしれん。 未練なく帰った。 とてもスムーズに移動できた。