むつ市と六ケ所村

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原子力船むつは、中途半端な朱色の船体が印象的だった。
何も実績を残さないまま、退任した印象がある。


船に地名を付けるコトはよく有るコトだけど、「むつ」と名付けられたその船は、昭和49年、出力上昇試験のため大湊港を出港し、放射線漏れを起こす。
マスコミの悪意により「放射線漏れ」を「放射能漏れ」と報道され、「むつ」は汚名となった。
マスコミの悪意は功を奏し、地元漁師の反対により、「むつ」は帰港できなくなった。
昭和53年、佐世保港に入港、改修工事を経て、昭和57年大湊港に入港、昭和63年に関根浜新定係港入港。
平成2年、出力上昇試験実施のため関根浜港を出港し、我が国の原子動力航行を開始、原子炉出力100%到達した。
平成4年、実験航海終了、解役工事に着手。
平成5年、使用済燃料取り出し。
平成7年、原子炉室一括撤去完了。
平成8年、原子炉室「むつ科学技術館」に展示・保管。

 

…というコトで、「むつ科学技術館」に有る原子炉室は本物です。
アポロやソユーズで宇宙に出た後、地球に帰って来るポッドみたいなカタチやなぁ。

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何の予習もせず、「むつ科学技術館」に行ったオレは、原子炉室を見て、ギョッとしたし、本物だとは思わなかった。
安全だから展示できているのだろうけど、例えば大家族の家で使われていた汲み取り便所に入れるよ。と薦められても入りたくない。

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屋外にも展示されている。

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「むつ科学技術館」は、その建物自体が「むつ」の意匠だし、実際に「むつ」で使われていた装置などが展示されている。

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昔の怪獣映画などに出てきそうな計器盤。
固定電話の受話器が複数。
ブラウン管のモニター。

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ちなみに、原子力船「むつ」の船自体は、海洋地球研究船「みらい」という船となって生まれ変わっている。

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「むつ科学技術館」は、「むつ」の思い出がメインであるけど、「自然の不思議な世界」という“でんじろう”的実験部屋が有って、音とか光とかの実験ができて、オレは、ニヤニヤ楽しめた。

オレ登場 ↓

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「むつ科学技術館」を見たので、続いて「六ケ所原燃PRセンター」に行ってみた。
ココは、3.11 の前に一度行ったコトがある。
その時は平日で、お客さんは皆無。二人の受付嬢が居て、施設を見て回った後に、ノートのようなモノをもらったような気がする。

今回はリニューアルされていて、印象が違った。

前回は、

“夢いっぱいの原子力。” みたいな感じだったけど、

“安全には気を使ってるよ。” みたいな感じだった。

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地味な服を着たカエル。

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「六ケ所原燃PRセンター」の見学は、上の階から下がっていく。 原燃の施設がよく見える。

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絶対、前回来た時より風車が増えた。

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原子力」は怖い。
理屈は素晴らしい。
でも、理屈どおりコントロールできない。

国として、「やる!」と決めた。
意地がある。
でも、できない。

お金はいっぱいかかった。
この後もいっぱいお金はかかる。

開けたパンドーラーの箱は、浦島太郎の玉手箱だったんか?

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PRセンターに併設された施設にレストランが有ったので定食を食った。

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六ヶ所村は、歴代村長の選挙中の公約と就任後の態度が変わったり、在任中に死去したり… いろいろ妄想を挟む余地が有る。

東京および周辺の生活を維持するための迷惑施設を受け入れた「メリット」は当然いろいろ有るわな。

そんなん否定するなら、渋谷清掃工場みたいに、街の中心に迷惑施設作るか?
東京湾に再処理工場作るか?
「もしも」の時の被爆者の数は半端ないし、省庁も集中しとるで、国の機能が停止してまう。

銚子あたりやったら風下やし、再処理工場を作ってもいいかもな?
…とこんなんコト言うと、銚子およびその周辺の住民がキレるわな。
そのキレるコトを受け入れとるんが六ヶ所村っちゅうコトやんか。

ゴチャゴチャ いちゃもん付けんな。左翼ども!


ってコトで、六ヶ所村役場がどんだけ立派なんか見に行った。

ん~
特別立派なコトはないわな。

ふ~ん
まあ、確認できてよかった。

ん?

防災倉庫は……

うむ。

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