『ハイスクールフリート』は横須賀における『ガルパン』なんやろうけど…
横須賀では4月21日(金)から12月9日(土)まで『横須賀×「ハイスクール・フリート」福引でハッピー!』を開催中。
横須賀に行くついでに様子を少し見てみた。
アニメファンにとって、キャラクターの等身大パネルは価値あるモノみたいで、オレにとっては「たかが厚紙の印刷物」にしか見えないのだが、大洗のガルパン関係のイベントでも厚紙の印刷物がアチコチに立てられ、ファンは有難く撮影して廻る。
横須賀のイベントでは、そんな厚紙の印刷物が置いてある店で、千円以上を消費すると一枚福引券がもらえ、トイレットペーパーが当たる。
厚紙の印刷物の置いてある店をプロットしてみると、汐入駅、横須賀中央駅は勿論、追浜駅の方まで広がっていて、ナルホド1日で制覇するには骨が折れそうな感じだ。増してお金も胃袋も大変そうだ。
さて、作品としてどうだったのか?というコトを今更述べる。
「実存する日本の地域」+「ミリタリー」の組み合わせアニメとしては…
○茨城県大洗町+陸軍(戦車)の『ガールズアンドパンツァー(以下『ガルパン』と略す)』
○神奈川県横須賀市+海軍の『ハイスクールフリート(以下『ハイフリ』と略す)』
…となり、空軍はモノではピンと来るモノが無い。
…というコトで、どうしても『ガルパン』と『ハイフリ』を比べてしまうが、オレのジャッジは、大関とこどもの相撲なみの戦力の違いで、『ガルパン』の圧倒的勝利である。
以下、『ハイフリ』の敗因。
1.武器の世界観が中途半端
『ハイフリ』の船自体は第二次世界大戦時の戦艦で、主砲などアナログで砲弾も自動追尾などしない。 ま、物語を面白くする為にこの設定は良しとすると、ブルーマーメイドの高性能な船やスキッパーはどうなのだ?という話になる。
『ガルパン』は、一○式戦車を登場させない。 世界観のバランスが崩れるからね。
2.横須賀らしさが無い
聖地巡礼で登場した店や旅館をファンが訪れる『ガルパン』に対し、低地が海に沈んでいるのでしょうがないが、『ハイフリ』には横須賀を感じる風景が無い。
メルキュールホテル横須賀の上階が海から突き出ているとか、汐入駅のホームが『千と千尋の神隠し』の電車の停車駅のように海に浮かんでいるとかさ、何かしら現在の具体的な風景が有っても良かったのでは?(メルキュールホテル横須賀が建つ前の話だっけか?)
海に沈んだヴェルニー公園を見てみると、海の底から如月ちゃんがコッチを見上げていたとか、最後の秘密兵器として「三笠」が海の底より浮上してきて、必殺技の波動砲を撃つというような節操の無さでは困るが。
3.戦闘が単調
『ハイフリ』は唯一、島の周りをグルグル廻ったあの作戦以外、タマが当たった外れただけで戦闘に面白みが無い。
例えばスキッパーが実は「回天」で、船長のミケちゃん自ら敵戦艦に乗り込むと見せかけてバンザイアタックしてあっさり殉職するとか、『まどマギ』的悲劇の再現は『結城友奈は勇者である』辺りでお腹いっぱいだが、意外性が欲しかった。
4.エロさが中途半端
『ハイフリ』は水着シーンが多いコトは喜ばしいが、水着を脱いだシーンは乏しく、『ガルパン』の西住さんが大浴場で肢体を隠さず演説したシーンに比べればエロさに欠ける。
ちなみに画面が縦に広く画面が明るい IMAX では、西住さんの股間がパックリと鮮明に映っていたよ。(嘘だけど)
ま、そんな感じでオレには何の感情も残さなかった『ハイフリ』ではあるが、世界観の設定がまでは良かっただけに残念。