『リズと青い鳥』は音がいい!

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リズと青い鳥』を公開初日に観た。
テレビコマーシャルで観て、「ん?これはいいんじゃないか?」と思っていて、別件の予定がつぶれて、急遽行けるようになった。

オレ的にアニメ映画の初日、二日目ぐらいはできるだけ避けたい。
多くがテレビシリーズの続編的な作品で、熱いファンが集まるので、アウェイ感が半端無い。
今回は違ったけど、ポップコーンの入れ物がそのアニメの絵やったりして、周囲の男たちがボリボリ喰うので、うるさいし、臭いので嫌いなのよ。


リズと青い鳥』は、何の予備知識も無いまま観た。
後からネットで調べてみると…
原作は、京都府宇治市を舞台に、吹奏楽に青春を捧げる高校生たちの人間模様を描く武田綾乃の小説『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』の続編にあたる『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』。
…とあり、『ユーフォ』のファンもいたのだろうけど、オレは『ユーフォ』は一切観ていないので、詳しくは分からないけど、『ユーフォ』と共通の出演者は指揮しとったメガネのパーマぐらいか? 知らんけど。

そして、
映画『聲の形』のスタッフが贈る最新作
…とのこと。
oyoyo.hatenadiary.jp

どうりで、音が良かった。
映画『聲の形』ほど実験的な音ではないけれども、ほぼBGM無しで静か。
たまに、レコードの無音の部分のようなノイズというか、針が走る音みたいな音がするだけ。

映画『聲の形』と『リズと青い鳥』は音が売りやで、静かに観て欲しいわ。
Blu-rayとか買う人は、ヘッドフォンで観て欲しい。
でもさ、そう考えると、こんな音に仕上がった作品を、花粉症大流行の時期に公開するワケにはいかんわな。
片っ端から息の根止めて廻らんといかんもんな。


『リズと青い鳥』ロングPV

…それなのに…
隣の隣のアニメ好きみたいな二十代ぐらいの男は…
ボリボリボリボリ、ポップコーンを喰ってやがった。
そして、たまにジュースをズリーっと飲みやがった。

ナイナイの岡村は、映画館の楽しみがポップコーンとジュースや言うとったけど…
そもそも不思議なんやけど、映画館ってポップコーンを食べないかんの?
家でも映画見る時、何か食べながら見るの?
普段からあんな大量のポップコーンを食べんの?
音が出にくい食べ物として分からんではないけど、コンビニとか行ってもポップコーンは1種類ぐらいしか置いとらんよ。それほど需要が有るメニューじゃないってコトやん?
ポップコーン嫌や。


この映画は、もしかしたら百合? っとずっと不安やったんよ。
主役のみぞれちゃんは、できん子やと思ってたんよ。
ところが…
エンディング近くのみぞれちゃんの演奏は、迫力が有るし、息遣いが良いわぁ。
希美ちゃんが演奏止めてしまうんやなかろうかって変な緊張感が有るし、涙出たわ。


童話の世界とオーバーラップしてストーリーが進むので、あら?ジブリがやりそうな構成やな?と思ったりした。
でもさ、高畑勲でも宮崎駿でも、その息子でもいいけど、『リズと青い鳥』をジブリがやっとったら、甘ったらしく仕上がっとったと思うんよ。音も明るくなっとったやろ。子ども受けしとったんか知らんし、日本テレビが何回も何回も放送しとったんか知らんけど、京都アニメーションやでいい音になったと思うんよね。


あと気になったんが、脇役の女の子たちが全部キャラが立っとんよ。
その証拠にメインの2人以外のポスターが有った。
続編が有るんやないの?

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そんなワケで、オレみたいに『ユーフォ』観とらん人も楽しめる作品やった。