三番町共用会議所(山縣有朋邸跡)

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千鳥ヶ淵の脇の道を歩いていると、「…を只今公開しており、どなたでも入れますのでどうぞ」と声をかけられた。
オレは予めその場所を知っていたが、その日公開しているコトは知らなかったので、喜んで入れてもらった。

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「三番町共用会議所」と言われても、全然無関係な感じだし、「通常は入れません」と言われても、うん関係ないしね。としか言いようがない。
ところが「山縣有朋邸跡」などと言われれば「お!?」と思いますわな。
ちなみに「ホテル椿山荘東京」も「山縣有朋邸跡」の一つ。

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庭は高低差も有るし、ケッコー広い。

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表側はつまらない建物だが、裏側というか庭側はシックリくる建物だわ。

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山縣有朋(やまがた ありとも)」は「日本陸軍の父」と呼ばれるので、リベラルという耳障りの良い呼び方をされる左翼の連中はギャーギャー言うだろうが、激動の人生を送っているので、大河ドラマになっても良さそうだが、「山縣有朋」がタイトルに入っている出版物を見てみると…
(以下、「本の総合カタログPub DB 出版書誌データベース」で検索)

山県有朋 ― 明治日本の象徴(岩波書店
●国軍の父・山県有朋の具体的国防論(幸福の科学出版)
●大正初期山県有朋談話筆記 続(芙蓉書房出版)
山県有朋と明治国家(NHK出版)
●公開霊言 木戸孝允 山県有朋 伊藤博文 維新の心(幸福の科学出版)
山県有朋筑摩書房
山県有朋 ― 愚直な権力者の生涯(文藝春秋
山県有朋と近代日本(吉川弘文館
山縣有朋の「奇兵隊戦記」(洋泉社
山縣有朋の挫折 ― 誰がための地方自治改革(日本経済新聞出版社
山縣有朋関係文書 1、2、3(山川出版社

…といった具合で、司馬遼太郎山岡荘八山崎豊子といった“作り話”の作家がいないように思う。(知らない人は知らんけど)
一方、大川隆法幸福の科学)という“作り話”の大家が2冊も出版している辺り、何か有るんか?と勘ぐってしまうが、オレの読書予定は渋滞中なので、読むコトも無さそう。

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手前の防護柵は、カラーコーンとコーンバーなんだけど、いわな漁で使うような編んだ竹の意匠なので高級感が有る。

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幕末モノにはほぼ常連の山縣有朋だが、面白みが無いのか、人物的に手本にすべき人間でないのか? 山縣一派が恨みを買っていたか? 主役には役不足というコトか? 主役の物語が無い。

bushoojapan.com

山県有朋の概要はコチラ ↑ )

 

例えば今、「(仮称)死んだふりが本当に死んだ(中曽根康弘物語)」とか大河ドラマの候補に挙がろうものなら、群馬県民以外、右左問わず、抗議の電話が鳴りやまず、NHKをぶっこわす!と言い出す政治家も出てくるかもしれないように、山縣有朋もそんな存在かもしらん。(勉強不足で断定できん)

まあ、それにしても東京や他所に家(庭園)を数か所持っている辺り、生い立ちが貧乏のくせに、大きな権力を手に入れたコトは間違いない。

大河ドラマの幕末モノの主役は、悲劇で終わらんといかんのじゃないか?
それか、総理大臣経験者は扱わないルールが有るとか?

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まあそれにしても、表の看板には「三番町共用会議所」としか表記されていないコトのイキサツと「農林水産省」との関係などいろいろ気になる都会の(いつもは入れない)オアシスでした。

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