ゲキテイ!!(←!マーク2コは、けいおんのアレ)

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音楽業界って、円盤が売れなくなって、サブスクリプションで1曲単位の販売になったし、世間に一番訴求力の強いテレビ放送では音楽番組が無くなったりして、ミュージシャンは戦場をライブメインに移行して、アーティストによってはプレミアム度が増しきってプレミアム感満載のムリゲーになったところで、この武漢ダメージ。

ライブができなくなり、収入源が絶たれたワケやけど、そうなるといよいよテレビのドラマやアニメ番組のオープニング、エンディング曲に使われるというコトは、ミュージシャンおよびその背後にとってすごいメリットになっていると思うんだよね。

そして、アニメの曲ではキングレコードやエイベックスなど既存のレーベルに加えて、アニメの制作側に新規レーベルが増えているように思える。そこに市場が有るからだろう。


極端な例を挙げると、『BanG Dream!バンドリ!)』や『22/7(ナナブンノニジュウニ)』なんぞ、『けいおん!』とか『ラブライブ』の成功例をたどるべく、アニメ本体と音楽の二兎を追う作戦で、アニメのストーリー自体が音楽を売るためのものだったりするけど、オレ個人は3話ぐらいまでガマンして観たけどストーリーが退屈でやめてしまったりしているので「ゴリ押し」にしか思えず理解できないのだけど、届く人には届いているのだろう。


アニメ本体と音楽(挿入歌)の関係をみてみる。
日本人のタシナミとも言えるジブリ作品で例えるなら…

〇『となりのトトロ』の「となりのトトロ」/井上あずみ
〇『おもひでぽろぽろ』の「愛は花、君はその種」/都はるみ
〇『もののけ姫』の「もののけ姫」/米良美一
〇『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」/木村弓
…などはアニメ作品本体と一体化している。

〇『ゲド戦記』の「テルーの唄」/手嶌葵
〇『コクリコ坂』の「さよならの夏」/手嶌葵
…などは音楽の方がアニメ本体より圧倒的に良かったわな。
CMで曲を聴いている分、本編を観て愕然としたわな。

〇『風の谷のナウシカ』の「風の谷のナウシカ」/木梨の嫁
…なんぞCMイメージ先行で劇中で流れんからね。評価のしようがないわな。
当時の角川映画ではお得意パターンなんだろうけど。

 

…と能書きが長くなったけど、オレ個人は外出を控えている分、撮り溜めたテレビアニメを消化できつつあり、先日やっと『新サクラ大戦 the Animation』に追いついた。

サクラ大戦』に関しては、セガサターンを持っていなかったのでゲームの作品は知らなかったのだけど、テレビコマーシャルで流れていた音楽はすごく気に入っていた。
数年後、アニメ放送があって、ワクワクして観てみたら…
なにこれ? ロボットアニメなん?
とガッカリして、1話を観たきり続きを観る気にならんかった。
当時はロボットアニメへの耐性が無かった。


調べてみるとゲームのリリースが1996年9月で、楽曲「檄!帝国華撃団」のリリースが同年12月、テレビアニメが2000年4月なので、アニメが完全に後追いなので、ゲームをしていないオレは「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」の様にゲーム内のストーリーを踏まえた上での思い入れは皆無なので、いよいよアニメの方を理解できなかったと思う。


檄!帝国華撃団」は「ゲキテイ」と略称される。
「檄」は「げき」と読む。

「檄」を用いた慣用句に、「檄を飛ばす」があげられる。本来の意味は「自身の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」であるが、「元気のない者に刺激を与え活気づけること」という意味で用いられることが近年多々見られる。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E6%AA%84

おお。これはオレも勘違いしていた。
まあ、実生活において、檄を飛ばしたコトなど無いので表向きは何も困らないんだけどね。
ただ、そうすると、「檄!帝国華撃団」とは何を言っているのか?と疑問になるけど、まあ目くじらを立てるほどのコトではないし、この「目くじら」は「目鯨」ではないので、オーストラリア政府黙認のシーシェパードにアヤを付けられる筋合いはない。


SS サクラ大戦 CM(1996)


ゲームの新作リリースは14年ぶりらしい。
14年と聞いて、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』でサードインパクトの後シンジ君が寝とった期間やんけと思った。実社会のミサトさんたちも歳をとるワケだ。(14年って小学校に入学した子が成人しとるワケやからね。)

テレビアニメの方は、『荒野のコトブキ飛行隊』みたいなCGアクションのキャラクターで、オレ的にはイマイチ没入感と親近感に欠ける。

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『22/7』もステージシーンになるとCGになって、急にロボット感が出て気持ち悪い。
ついでに初音ミクのライブでサイリューム振っている連中も気持ち悪い。

そしてもともと平面の絵を立体化するモデリングに無理が有るのか、俯瞰とか見上げた顔が平べったい。

ちなみに平べったい顔のコトを『平面(ひらづら)』と呼ぶ。
小学生の頃「横顔広子」と呼んでいた「横●博子」さんを思い出す。
夏目漱石の『吾輩は猫である』では
春風もああ云う滑なめらかな顔ばかり吹いていたら定めて楽らくだろう
と表現される。

余談ながら、CGメインのキャラクターで成功しているのは『ケンガンアシュラ』だと思う。カメラワークの良さも相まってパンチとかキックが重く痛い。

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テレビアニメとしては20年ぶりなんやけど、主役の「さくら」は、「真宮寺」から「天宮」になっとるから別人だと思われ、サードチルドレンのように「エヴァの呪縛」にかかっているワケではない。

新作の「さくら」の声優さんが「佐倉」さんであるコトはオーディションで何か影響したのか?などと勘ぐりながら、『サクラ大戦』で検索すると、旧作の方は『けいおん!』並みにメディアミックス展開されており(正確にはけいおん!の方が後だがオレ的イメージでは)、AmazonPrimeの「サクラ大戦 帝国歌劇団花組 新春歌謡ショウ」を観てみたらキツイ絵も有り10分ぐらいで断念し、声優にルックスも求められる昨今の潮流も致し方なしと思えるが、スゴク盛り上がっていた様子だ。
当時は「オタク」という単語が有ったか知らないけど、『サクラ大戦』のファンは様々な場面で出費したと思う。

即ち20年前のファンのフトコロを狙ってテレビアニメが作られたワケだが、当時二十歳前後だった人が40歳になっているというコトになる。
世間的に昭和40年前後生まれのバブル世代のフトコロを狙ったマーケットが多かったイメージが有るけど、下の世代に移っているんかな?


旧 ↑


オープニング主題歌は、1番の後の3番ぐらいで加えるアレンジ程度で変に別物の新曲にしなかったコトは正解だと思う。
というか、ゲームもメディアミックス展開も知らん、CMで聞いただけのオレでも気持ちよく聞けるので、当時のファンは感涙モノなんだろうね。


新 ↑