さようならすべてのエヴァンゲリオン(ポスターは「さらば」)
エヴァンゲリオンの制作側は何かとネタバレにうるさいし、観た側もネタバレを語りたがる。
オレはネタバレ合戦に参戦したくない。
3月8日 月曜日
毎日のように見るサイトで、今日が「シン・エヴァンゲリオン」の公開日だと知る。
3月9日 火曜日
毎日のように見るサイトで、「シン・エヴァンゲリオン」の間接的なネタバレが公開されているのを見て、このネタバレの嵐から目を背け続ける自信が無くなり、明日観に行こう!と決心する。
3月10日 水曜日
武漢肺炎で避けていた映画館に行く緊張から、「とりあえず、眼鏡を新調しておくか…」と先ずは眼鏡を作りに出掛け、年に数回しか掛けない眼鏡が7個になる。
回転寿司で小腹を満たし、お茶を飲もうとして、「シン・エヴァンゲリオン」が2時間半の作品だということを思い出して、お茶の表面を舐めるだけに留める。
自由にトイレに行ける家で映画を観る場合でも、2時間を超えると覚悟がいるのに…
エヴァンゲリオンは、初放送から四半世紀経つ。
14歳だった主人公の碇シンジ君がアラフォーになった!
…とならないアニメでよかった。
ハリーポッターのように実写だったら…
碇シンジがダニエル・ラドクリフだったら…
「まだやっとったんか」ぐらいで、あんな汚いオッサンを誰も金を払って観ない…
オレが初めて観たのは1997年の深夜枠。
オレにとってのエヴァンゲリオンの原風景はテレビシリーズなので、その後の性格や名前などの変更にはずっと違和感を持ったまま現在に至る。
テレビシリーズに登場しないピンクなんぞ違和感の塊でしかない。
『社会現象』と言われるブームにオレもそこそこ乗った。
綾波レイの弱々しさに「シンジじゃ無理じゃろ。オレが守ってやらんと…」と当時は思った。綾波の代わりに零號機に乗る覚悟も有った。
様々な論争というか妄想合戦が有った。
一瞬だけ映る画像のキャプチャーを元に、妄想のマウントの取り合いが有った。
監督の庵野秀明が考えていなかった設定まで断言する奴も居た。
庵野秀明が雄弁というか喋りたがりでないコトが功を奏した。
ポール・マッカトニーよりもジョン・レノンの方がこの先も神格化されるだろう。何故なら沢山発言する前に死んだから。
オレの嫌いな尾崎豊の評価が実績以上なのは死んだから。(あんなもん、生きていたら岸田智史以下の評価しかないわ)
本人以上に周りが語り、美化されるコトに成功している生きている人は、山口百恵と庵野秀明ぐらいじゃなかろうか?
映画館に到着。
鬼滅の刃なみに複数のスクリーンを使って連続公開するので、ギリギリまで入場できなかったので、トイレに向かい最後の最後の尿をこすり出した。
かつて行きつけだった一番音がいい劇場はほぼ満席。
その列のど真ん中の席はオレが一番にネットでゲットしたのに、右隣の席の奴は、バケツのポップコーンと馬鹿外国人が飲むサイズのドリンクを完備済みで、間の肘掛けも確保していた。お前は小便で脱落してしまえ!と心で訴える。
劇場が暗くなった途端、隣の奴はポップコーンを喰い始め、結果的にエンドロールの時に完食した。
ナイナイの岡村も映画を観る時は、必ずポップコーンを喰うと言っていたが、オレには理解できない。ちゃんと集中して観たい。
上映中、数人の膀胱がL.C.Lで満たされ、忍者や塹壕の中の兵士のような走り方で外に出た。
右隣の奴の膀胱は残念ながら最後まで持った。
左隣の奴は劇場が明るくなっても動かないで感傷に浸っていた。次の客が入って来るまで10分しかないのに…
オレはエヴァンゲリオンを観た中で、一番清々しい気持ちで外に出た。
なんだ。庵野秀明は最初から、四半世紀前から同じコトを言っていたんだ。
最後に分かりやすい言葉に変換して言ってくれた。と。
熱中とまでは言えないまでも、オレのエヴァンゲリオンとの関わりだった四半世紀とも清々しく「さようなら」を言えた気がした。
早めに最後のエヴァンゲリオンを観れたこともあって、それからネットに溢れるネタバレを含む情報にも気軽に触れることができて、爽快な日々を送れた。
が、
3月22日 月曜日
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル」は録画予約済みだったけど、放送中に家に着いたので途中から観た。
すぐに涙が流れた。
あんなにスッキリ卒業できたと思っていたのに、何やら訳の分からない感情が押し寄せて泣けて来た。
具体的な何かハッキリ言えない思い出的なモノに突き動かされたみたいだ。
決して番組のデキが良かったワケでは無い!むしろデキは悪い!
何しろインタビュアーの言葉の馬鹿さに腹が立った。
翌朝方、腹が立って起きてしもたぐらい腹が立った。
税金のような受信料で潤うNHKだから4年間も追っかけられたとは思うけど、追いかけるインタビュアーが無能過ぎる。
あの無能インタビュアーはNHKに癒着する株式会社スローハンドという会社の人間なのだろうが、良品な素材を糞でしか仕上げられない制作会社は切る方がNHKの存続の為にもなると考えるが如何であろう?
インタビュアーの質問コメントに留意して観ると、偏差値30以上の人は誰でも呆れるぐらいの馬鹿オンナっぷりが理解できるから試してみ。
制作側がプロフェッショナルでないコトがよく理解できる。
YouTubeで30人以下のフォロワーしかいない馬鹿オンナの糞みたいな新車レビューでも見て勉強した方がいいんじゃなかろうか?
とまあ、そういうワケで録画も見直し、映画の場面に影響を受けたショットを含め腹が立つコトが増え、何か訳の分からないモノで涙したワケですが、NHK様のお陰を持ちまして、改めてオレはエヴァンゲリオンにさようならが言えそうです。
さらば、NHK
さらば、NHKに巣食う糞制作会社