2021年10月26日 雲見浅間神社と大室山浅間神社の共通点
伊豆半島は公共交通機関がバスの他は伊豆急行しかなく、伊豆急行は下田が終点なので、半島の東京側の東側はなんとかなるが、南伊豆とか西伊豆となると、実質、勝手に路線バスの旅になってしまい、時間的にすごい制約の有る旅になってしまう。
先日、Y先輩の思い出の地、雲見海岸に行った。
正面に富士山が見える素晴らしい入り江だった。
西伊豆の南側というアクセスの困難な場所に有るので、オレのような関東育ちでない者にとっては秘境とも言える場所だった。
家に戻り、撮った写真を眺めながら、ちょびっと調べる中で、雲見海岸の西側に有る「雲見浅間神社」に興味がいった。
天孫降臨で瓊瓊杵尊(ニニギノミコト 以下「ニニギ」と略す)が、中つ国の笠沙の岬で出会ったのが、絶世の美女である木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ 以下「美人の妹」と略す)だった。
ニニギは求婚し、美人の妹の父である大山津見神(オオヤマツミ 以下「娘たちの父ちゃん」と略す)に了解を得る。
娘たちの父ちゃんは、美人の妹の姉である磐長姫命(以下「ブスの姉」と略す)と美人の妹を二人セットで嫁に出した。
ニニギは、ブスの姉の醜女っぷりに耐えられず、ブスの姉を実家にクーリングオフした。
娘たちの父ちゃんは怒り心頭。
妹は美しい。しかし、花はいつか散る。
姉は長く続く命をもたらす。
すなわち、2人揃っていたら、花のような繁栄と、長く続く命を手に入れられるはずだったのに!
やがて美人の妹は身ごもるが、ブスの姉は心もブスなので、お腹の赤ちゃんに「寿命」という呪いをかけた。
…ということで、人間は短い人生となった。
へぇ~
木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ=美人の妹)と磐長姫命(イワナガヒメ=ブスの姉)との両者を祀ることが多い浅間神社の中にあって、この雲見浅間神社と大室山浅間神社と静岡県外のもう一か所の神社は、ブスの姉だけを祀っている。
雲見浅間神社は伊豆半島の南西に有り、大室山浅間神社は伊豆半島の北東に有る。
大室山浅間神社の有る大室山は、標高600m弱の整ったカタチの独立峰で、近くに瓜二つだが標高が321mの小室山が有る。
この小室山はきれいに整備され、インスタ映えで現在売出し中である。
小室山には浅間神社でなく、小室神社が有るので、雲見浅間神社との関係を語るには無理が有るが…
お姉ちゃんは、しこめでもなんでもないですよ。誓って。
世が世なら、不敬罪で多摩川の河川敷に首を晒されちゃいますよ。
右翼を語るチンピラからいじめられる可能性は有りますが…
二人姉妹の姉と小室(山)…
運命の二人なんですよ。
きっと。
…と考えてしまったのでした。