小松基地航空祭 2022(2022.9.19)

オレと同時に小松駅前のシャトルバス待ちの最後尾に並んだオバちゃんは、最後尾のパネルを持った人に「歩くとどのくらい掛かるのか?」と質問し、「約1時間です。」との答えに対して「じゃあ歩くわ」とあっさり言った。

オレは計画より2時間ぐらい遅い到着になっているけど、シャトルバスの待ち時間は不明だが、知らない道を1時間歩くことには抵抗が有ったので、大人しくバスの列に並んだ。

調べてみると、小松基地航空祭あるあるで、けっこう歩く人がいるらしい。

駅東口には小松のコマツの公園。西口には市民広場が有って、そこにジグザクで並ぶのだが、駅の外側に珍しくトイレが有った。JRのくせに協調している。

市民広場から脱出するとバスが見えた。 おお!意外に早いじゃん!?と思ったが…

土居原1号 公園(土居 原ボンネット 広場)に入って、そこでもジグザク並ぶ。

並んでいる間に9時になってしまい、轟音が聞こえるものの、姿はたまに建物の隙間から見えるぐらいで、オレは何をしに来たのだ!?と自分を恨んだ。

前日、金沢の街を歩きまくって、足腰がフラフラなのに、夕飯に行くと、調子良く酒が進み、ホテルに戻ってからも飲み続けた結果、ホテルの部屋のテーブルには空き瓶、空き缶が並び、近代無いぐらいの二日酔いで、朝起きるには起きたのだが、目が回っていて、ホテルから出られなかった。

ちなみにシャトルバスは片道 500円と良心的な料金のようだが、小松基地裏の小松空港から小松駅に向かうバスは 280円なので…

まあね…

航空祭のための交通制限とか、バスのスムーズな運行のために、車両をかきあつめ、ドライバーをかきあつめ、バス待ちの行列の動線をつくり、途中の四つ角まで人数を動員しとるからね、莫大な経費はかかっとる。

バス会社だけでなく、基地周辺のあらゆる駐車できそうな場所には警備会社の警備員を配置して、完璧に無断駐車を排除してたのは立派やった。

以前は無断駐車が多かったらしいけど、よくやってた。

結果的にバス待ちの列で1時間待った。

基地に到着すると、救助活動のデモンストレーションをやってた。

もう何度見たか分からないぐらい見ている。オレが見届けただけでも数十人が救出されているので、オレはゆっくりカメラの準備をして、地上展示の機材を見て回った。

アグレッサーという派手な機材が並んでいるので、見慣れた F-15 も新鮮に見える。

化粧をした古女房が新鮮に見えるようなものか?などと昭和の男はコメントするのかな?オレは言わないけど。

F-35にもアグレッサーが登場するんかな?

ステルスが売りなのに、派手にペイントするんかな?

何故か「国籍不明機」と呼ぶロシアの飛行機に対しスクランブルをかけるのは普通カラーの機材だろうけど、F-35Aのステルスカラーを見た後では、部隊マークも国旗も派手に見える。

すぐにブルーインパルスの時間になった。

たまに有る時間をたっぷり取るタイプのやつだった。

飛ぶ前に燃料が無くなってしまうのでは?と心配になるぐらい準備するアレ。

もしスクランブル発進だったら間に合わんがな。

そもそも T-4 にスクランブルかけられた方は腰砕けになってしまうだろうけど。

雲の多い空だったので、スモークは白じゃない方がいいのに。と思ったし、台風の影響か風も有ったので、ブルーインパルスにとって、良いコンディションとはいえなかった。

有料席は折り畳み椅子で、千歳と雲泥の差だ。

親分が飛んで来た。

 

次にアグレッサーが2機飛んで来た。

そして地上展示。

 

マーベリックとのコラボカラーとされる機材は地上展示されている。

ああ、やっぱり既に飛んだ後なのだな。と確信に代わる。

せめて1時間前に着いていればとも思うけど、ぶっちゃけまだ目が回っている。

 

 

航空祭は例年より短縮されて、午後1時で終了。

アグレッサーが飛行展示の最後で、残るは地上展示と演奏。

ブルーインパルスが戻って来る頃から帰路に就く人たちがいたので、帰り道も混むのだろうけど、すごく短い航空祭の人たちもいるもんだなぁと思った。

オレは昼頃やっと酒が抜けて、さて売店でも見て回るかと売店群に行くと、冷たいドリンクが 300円とな!?

まあ、さもありなん。と歩を進めると、今まで一回もグッズを買ったことが無いオレはやっぱりピンと来ないまま、売店まで辿り着いた。

ん!?これは… と入店。

案の定、標準小売価格でドリンクが売っているではないか!?

オレはモンスターを210円で購入。

エナジードリンクなんぞテンションが低いけど頑張らなきゃいけない時ぐらいしか飲まない贅沢品だ。

少し元気になって退場するコトに。

帰りの飛行機の欠航が決まっているし、元々空港の方に行く予定だったので、バスやタクシーの列に並ぶことなく、歩いて退場。

タクシー待ちの列が長いことに驚いた。

1時間ぐらいの距離なら歩くだろうから、もっと遠いのだろうけど、お金持ちが多いのだなぁと思った。

しかし、タクシーの供給量は全然不足していて、待機しているタクシーはゼロだった。

そりゃあ列も長くなるわな。

リベットの重量だけでもけっこうなもの

シャトルバスを待つ行列はもっと長いだろうし、小松駅は入場制限が有るみたいだし、特急の運転を取りやめるとのコトだったので、30分か1時間に一本の普通電車に乗るしかないとなると、小松駅前は店もあの人数を引き受けるには少ないし…

 

…と他人の心配をしている場合ではない。

国内線と国際線が有る飛行場で、滑走路を挟んでいるような空港は、連絡バスが有ったりするけど、民間と自衛隊が滑走路を挟んでいる飛行場に連絡バスが有るはずもなく、外周道路を廻るしかない。

Google先生に聞いてみると、小松の場合 40分ぐらいかかる。

余談ながら、千歳の場合1時間半ぐらいかかる。

舗装道路を反れる人たちが多い。

外周道路を北上する人はそこそこいたけど、小松の中心街に向かう右折する人が半分以上いたので、「スカイパーク こまつ共生の丘」まで残った人はオレの他に3人しかいなかったけど、この人達は全員空港まで行った。

町道だったら通り抜けが駄目だという理屈が分からんなぁ

JALのチケットカウンター前には何人も座り込んでいる。

状況確認とやらで受付中止とのこと。

午後、小松を発つ羽田行きは5本有る。

オレは遅い時間の便だから台風の影響が出るコトは分かり切ったようなものだからいいのだが、まだほぼ影響を感じない午後の便を予約していた人たちにとってはヤキモキする状況だろう。

オレは明日から仕事なので、どうしても帰る必要が有る。

払い戻しの手続きを終わらせ、せめて金沢に戻ることにした。

金沢からは新幹線が有る。

小松空港発のリムジンバスの時刻表は有るのだが、到着便次第というのが正解で、到着便の客の動きを見る人がいて、その人が「行ってよし!」と運転手に声をかけると出発する。

 

小松空港の北側には「富山空港」が有り、南側には「福井空港」が有る。

コロナの影響以前から、利用客は減り続けている。

北陸新幹線に客足を取られているそうなのだが、新幹線が嫌いなオレには理解しかねる。

福井空港」なんぞ、今はグライダーが着陸するだけだと。

補助席まで埋まった金沢駅行きのリムジンバスは不快だった。

混んでいるバスにおいて、座席まで持ち込む荷物は、無いか、小さいに越したことはないのに、意外と多くの人たちがリュックサックぐらいは持ち込んでしまう。

元々航空祭に来る客は総じて体格がよい。

言い換えると、デブとデブ気味しかいない。

酸っぱい汗のデブたちが、4人がけ+補助席で、押し寿司のような状況で金沢駅に着いた。

金沢フォーラス内の「もりもり寿し」でこんな押し寿司を出してみろや。保健所が飛んで来るぜ。

 

時刻は15時過ぎ。

時刻表を覗き込む。

「かがやき」、「はくたか」、「つるぎ」

は? どれが「ひかり」で「こだま」なのか全然分からん!

 

「つるぎ」は富山までしか行かんみたいやから、「かがやき」か「はくたか」だな。とそこまで分かったところで、切符購入の列に並ぶ。

近い時間の切符も販売中だが、「立席」とある。

おいおい席が無いのに「立席」とは如何に! …などと論争をしている場合ではない。

東北新幹線と同じか! と理解する。

後から調べると、立席特急券は、指定席の特急料金から530円を引いた額で、乗車車両が指定されており、その車両以外で立つことはできないという人権軽視の制度だ。

Twitterを見ると、リュックサックを背負った男子たちがデッキに立っておる写真が有った。

高い金を払って、今どきは廊下に立たされるコトもないだろうに。

ほぼ18時の便に空席が有った。3時間ぐらい後だが、1万5千円弱払って、3時間も指定されたデッキに立たされるのは嫌だ。

3人がけの真ん中の席が数席と唯一、通路側が1席有ったのでこれをチョイス。

飛行機の3列シートの真ん中は平気なのだが、新幹線の3列シートの真ん中は地獄だからね。

 

よし! 今のところ新幹線は走りそうだ。

腹が減った。

 

百番街は吉野家以外、四六時中、観光客で溢れているから駄目だ。

独立店も魚を出す店は駄目。

フォーラスは「もりもり寿し」以外、閑古鳥が鳴いているから、フォーラスにしよう。

と、金沢でも夕食難民になった経験から見つけた穴場。

てか、分かるんだけど、小樽も仙台も金沢も、ブームになった寿司屋は飽きもせずブームのまま。

あのね、安いワケじゃないよ?

1時間ぐらい待った挙げ句、後頭部に「席はまだ空かないのか?早く喰えよ!」という何十という視線が刺す中、「金沢に来たからには、やっぱりノドグロを喰わないとね!」って有り難く喰う様は滑稽だ。

お店は下手な手を打たない限り、ボーナスゲームが続いて、続いて、支店ができて、しばらくすると、なぜか評判が落ちだすけど、食べログとか情報がそんなに変わらないから、観光客はズルズルと集まり続ける。

本当は地元民に支持される店が正解なんだけどね。

電光石火でルーキーの店が出現したりしない限り、ボーナスゲームが続いて、オーナーの車が立派になったり、家が大きくなったり、タワーの上の方に住んだりする。

「せっかく来たのだから、次はいつ来れるか分からないから、間違いの無いお店」になれたら人生勝ちだね。

 

…などと思いながら、フォーラス内のガラガラの店内で牛を喰う。

日本中が体験したことのない台風とやらをビビらされている中、奇跡的に三連休中一切雨に降られることなかったけど、新幹線が発った後、台風の影響が出たらしい。