今治港開港100周年記念事業「みなとフェスティバル100」 (2022.10.15~16)

今治に前回訪れたのは、「今治国際ホテル」の移転前で、タワーは建設中だったから超久方ぶりだ。
四国の西側2県は大好きな県なので、「みなとフェスティバル100」にかこつけて出掛けた。
今治港は開港100周年で、東急、グリコ、小学館、キューピー、名古屋市交通局サクラクレパスオタフクソース日本共産党… なども100周年。
味噌も糞も100周年。

「みなとフェスティバル100」の10月15日(土)は、ブルーインパルスが来るというので、愛媛県はもちろん、広島、高知からも人が来たので、朝から大渋滞だった。
オレが狙っていた「今治市風早駐車場」は駐車が無理かな?と思っていたら、まさかの「空」表示で、喜んでゲートを通過し、好調にフロアーを上がっていくと、前の車の挙動がおかしい。「満車」です。との伝言が届いた。

既に満車だったのに、次々に車が入って来るので、上の方のフロアーは大混乱で、狭い通路が大渋滞していた。
直線部分で上り下りの行き違いはできる。
カーブでなんとか切り返すことができるはずが、上りも下りも渋滞していて、普通に曲がることも困難な状況に陥り、顔を出して、「下がれませんか?」と叫ぶのだが、立体駐車場の注意喚起の為のけたたましいアラームで打ち消されるという地獄。

その内、駐車場の管理人とおぼしきオジイサンが登場し、待っていても空きは出ないと確信できたので、お互い察しながら、各自どうすべきか考え、ゆっくりゆっくり、状況は改善していった。
福岡、広島、大阪、東京といった、頭に血が上りやすいチンピラの街とは違って、誰ひとり怒鳴らなかった。
たぶん全員他の車にぶつかるコトはなく、脱出していった。
フランスだったら、停まっている車にぶつけて、押しながら脱出しただろう。

昨今、道路事情は良くなったとはいえ、世界基準の幅広の車に乗る輩が増えたけど、その場面にも2m近い車幅であるマセラティが居て、大迷惑にだった。
銭持ちが市営の安駐車場に停めるなよ。
デカい車なんだから、近所に月極駐車場はたくさん有るのからさ、1ヶ月ぐらい2台分借りて、デカい面して駐車すればいいじゃんよ。
ナンバーは見なかったけど、広島辺りのチンピラかな?
港区の住民といい、なんで狭い駐車場と狭い道なのにデカい車に乗るのかね?


まあ、そんなコトも有り、会場周辺は大渋滞で、コンビニや商店の駐車場に駐車できるような厚顔無恥でないオレは、思い立ち、あの宮殿まで足を伸ばした。

「焼肉焼いても家焼くな」で、会社も炎上したとかしないとかで有名なあの会社の宮殿。
なんと臨時駐車場になっていて、駐車可能とのコト。

シャトルバスも出ているのだが、果たしてシャトルバスは進めるのか不明だったので、のんびりと隣の富田親水公園から見るコトにした。
実はブルーインパルスの航空展示は、11:00 開始の予定が、13:30 に変更されたので、いろいろ余裕ができてしまっていたのだ。
朝から「ラヂオバリバリ」という今治コミュニティFMを聞いていたので、早めに情報が入っていたのだった。
11:00 に間に合うように来ていた人も居るだろうけど、なかなかの人数が居る。

しかし、航空祭以外は、八王子と東京オリンピックでしかブルーインパルスを見たことがないオレは、こんなにブルーインパルスの人気が有るとは知らなかった。
ちなみに今治上空を飛ぶのは初めてらしい。


「はーばりー(みなと交流センター)」が中心だが、「今治港周辺に限らず、市街地の広いエリアで観覧可能です。人混みを避け、安全な場所での観覧にご協力ください。」とのコトだったが、果たして、約3.5km離れた富田親水公園で、その程度見えるのか?
しまなみ海道側に寄ったら全然見えない可能性も有る。
かと言って、あの大渋滞に向かう気はしない。

日陰に座ってただただ待ち、予定時間が近づいたので、公園の角に立つ。横ではルアー釣りをし続ける人。
海には漁船も集まって来た。ん!特等席だ!


13:30 になった。
小さい子どもが海の方を指さして「来た!」と言った。
オレには何も見えない。
ナウシカに出てくる大ババ様になった気分。
「大気が怒りに満ちておる!」と子どもたちを脅してやろうか?
焦る。
せめてスモークを出してくれたら…

ん?
見えた。
「はーばりー」に向かっているのか、オレの場所からは、ほぼ横向きだ。

八王子や先日の長崎パターンで、まっすぐ飛ぶだけのパターンだろうな。と思っていた。派手なコトはやらないと思っていた。

なんかエフェクトがかかっとる。LUMIX DC-FZ85 のレンズはこんなクセが有ったんか…

後半は円を描いたりした。
やはり完全な内陸でなく、半分海の上空では無茶ができるみたいだ。
墜落する時は海に落ちればいいもんね。

ほぼ雲のない晴天で、風は地上も上空も無いようで、スモークは流されるコトなく、長い時間残っている。
「おお!こんな良いコンディション久しぶりじゃ! 大気が喜びに満ちておる!」

オレの位置からハートは遠かった。


20分間の予定だったが、30分過ぎてもグルグル飛んでくれた。

青い海、青い空、整列して飛ぶジェット機
なんか、いいよ!いい!
それなりに派手に飛んでくれたし、超、超、超いい感じ。だった。
感動した。

帰り道も大渋滞で、ほぼ動かない。
工業団地の道の交差点に信号は無く、阿吽の呼吸だけで、行き来する。
中には阿吽の呼吸でなく、イラツイた炎の呼吸のドライバーもいるけど、イラツイたところでどうにかなるワケも無い。
「はーばりー」に向かう気はしない。
「ラヂオバリバリ」は長崎から来た市長や高校生が諫早市の宣伝をしている。その時間が異様に長い。
「ワシは、今治の情報が欲しいんじゃ!」とラジオに向かって怒鳴るも、番組は呑気に続く。

結構な時間をかけて、なんとかホテルに到着。
車を駐めて、荷物を置いて、ホテル近くの評判のいい居酒屋へGO!
水分も最低限だし、昼食をとってなかったので、散々飲み食いをして、またもや散財。大満足で就寝。

翌日の朝刊

翌日は、ホテル近くからシャトルバスの始発に乗り、会場到着。
昨日の喧騒が嘘みたいに閑散としているように見える。
祭り関係者の雑談を聞いていても、圧倒的に前日より少ないと言っていた。
余所者の勝手な気持ちとしては、前日は異常なので、この日ぐらいの客足で充分じゃんか?と思った。

さて、かといって、何しろ近県からもお客さんは来るだろうから、渋滞の可能性が無いワケではない。
のんびりしていて松山空港にバタバタ到着するのは嫌だ。
でも早過ぎるので、何か無いか?
帆船の搭乗券の売れ行きが不調とのコトだったので、チケット売りのテントまで行くと、同じ情報に踊らされた人たちばかりで、もう午後の便しかないとのコト。
不意にやるコトが無くなったので、早過ぎるけど、今治銀座を少し散歩して、空港に向かうコトにした。

本家以外の「銀座」は、どこも寂しいのぉ~

 

しばらく「ラヂオバリバリ」を聞いていた。
ディスクジョッキーが喋る話は全然面白くないのだが、かかる曲が面白い。在京のラジオでは流れないような曲が流れる。
青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」が流れてドキッとする。
  あ~ん。あ~ん。 あなた知ってるぅ~ 港ヨコハマ~
  ドゥドゥビ ジュビドゥビ~ ジュビドゥヴァ~
おいおい。ドピュ ドピュって! 公共の電波で飛ばして大丈夫か?

野毛で飲んだ後、ウロウロしていると、青江三奈の歌碑を見つけた。
ボタンが有ったので押してみると、思いがけない大音量で「伊勢佐木町ブルース」が流れて、「近所の人スマン!」と不用意にボタンを押してしまったコトを後悔した。
それから、音が出るタイプの歌碑のボタンは押していない。
  あ~ん。あ~ん。

旅行前に立てたプランでは、「しまなみ海道」で尾道まで行って、少し観光して、戻ってくるコトも考えていたけれど、冒険を犯す気になれなくなったので、来島海峡展望台に寄り道して、橋を眺めた。

しまなみ海道」は、普通車が片道 4,920円に対し、125cc以下の二輪車と自転車は 500円、歩行者は無料だ!
ちなみに「しまなみ海道」の「サイクリングロード」は、日本で初めて海峡を横断できる自転車道とのコトだが、こんなに天気のよい休日であれば大渋滞の可能性も高いし、日陰が無いらしいので、約70kmの全線を走破しようとすると辛そう。
でも、いつか渡る!