横須賀地区の呼び名について/Fleet Week 2022

フリートウィーク2022 艦船一般公開の横須賀のページを見ると、「横須賀吉倉地区」と「横須賀船越地区」という地名が出てきた。
横須賀市民でないオレは聞き慣れない地名に混乱した。どこそれ?

少し調べてみた。

 

「YOKOSUKA軍港めぐり」に乗船すると、ヴェルニー公園から見える範囲の他に、「横須賀湾長浦地区」とか、「長浦港」とか呼ばれる場所も航行するので、秘密の場所を見れたような気がするのだが、実は、京急田浦駅やJRの田浦駅から歩いて行ける場所で、秘密でもなんでも無い。
オレ的には、「もがみ」と「くまの」が、横須賀湾長浦地区の方に係留されているのを知ってから、電車に乗って行ったりして、コチラの方を「長浦地区」と呼んでいた。
ところが、今回自衛隊の呼称では「船越地区」というコトになっている。

「横須賀船越地区」は、「最寄駅:京急田浦駅」から徒歩15分」となっているが、京浜急行に「田浦駅」は存在せず、「京急田浦駅」が有るのみである。
これも Google を使えない悪影響なのか?(↓ 参考記事)

まあいい。
京急田浦駅」から長浦湾に向かって歩くと、「田浦町」、「田浦港町」、「船越町」、という地名の場所を通る。
「田浦町」は「港が丘」によって飛び地になっている。

逆に「長浦町」は通らないし、「長浦港」は「長浦町」と接していない。(「新井堀割水路」の捉え方にも拠るが)

船越地区は長いこと工事中だったけど、色々きれいになった。入場したのは初めてだったので嬉しかったよ。

 

基地手前に「田浦中学校」が有るが、住所は船越町7丁目、そして、向かいに有る、海上自衛隊自衛艦隊司令部、護衛艦隊司令部、潜水艦隊司令部の住所は、同じ船越町七丁目。
というコトで、「船越地区」と呼ばれる理由が判明した。

 

さて、今度は「横須賀吉倉地区」である。
海上自衛隊 横須賀地方総監部の住所は、神奈川県横須賀市西逸見町1丁目無番地となっているけど?

理由は単純で、横須賀地方総監部の建物が有るのが「西逸見町」で、シンガポールパキスタンの船が係留されていた吉倉護衛艦B桟橋(Y3・4岸壁)が「吉倉町」で、この地名が使われている。
即ち、吉倉護衛艦A桟橋のオーストラリアとインドの船、逸見自衛隊H1岸壁のカナダとタイの船は無視されている。
係留数が多いし、総監部の住所の「西逸見町」の方がスッキリしそうな気がしないでもないけど?

 

吉倉町は飛んで桟橋も含まれているように、東逸見町も逸見自衛隊H1岸壁の先っちょのヘリコプターが降りる場所の一部も含まれていた。

一瞬、「お役所仕事の馬鹿らしさ」と思ったのだが、自衛隊基地という迷惑施設を受け入れたコトによる「助成金」を自治体に入れるための仕掛けではないか?という推測に至った。「国有提供施設等所在市町村助成交付金」というやつだね。

 

閑話休題

今回、正確な地名を使った。というコトが分かったけどさ、余所者にとっては分かりづらい。

横須賀市の「横須賀港の概要」のページを見ると…

横須賀港の概要|横須賀市

「横須賀吉倉地区」は、「本港地区」となっているので、「横須賀本港地区」
「横須賀船越地区」は、「長浦地区」となっているので、「横須賀長浦地区」もしくは来訪者にわかりやすく「横須賀田浦地区」でいいと思うよ。

 

おまけ

長浦湾の経緯について、国土地理院の航空写真を調べた。

1974~1978年

1979~1983年 桟橋が建設された

1987~1990年 埋め立てられて、陸地になり、護岸になった。

ほぼ現在(庁舎建設前) 田浦中学校側が埋め立てられた。

国勢調査の図面を見ると、無いコトになっている。