横浜みなとみらい地区 /Fleet Week 2022

令和4年11月3日~5日のフリートウィークは、山下ふ頭、大さん橋、赤レンガ倉庫、横浜新港といった、みなとみらい地区で、艦船一般公開などが行われた。

個人的に一番のサプライズは、「潜水艦」とだけ表記されていた艦船が、最新の「たいげい」だったコト。
オレは名前を書かれた時に一度見たコトが有り、それ以来だ。

その時の写真 ↓

一般公開された艦船に乗船すると、御朱印をもらえ、抽選会場に持って行けばガラポンできて、自衛隊グッズが当たるかもしれないということで、乗船も人気で長い列ができ、抽選会場も長蛇の列だった。
オレは木更津でモガクマちゃん(FFM-1,2)に乗船できただけで満足なので、列に並んでないし、自衛隊グッズが欲しければ買うからいいけど、御朱印だけは欲しかった。

赤レンガ倉庫のイベントは、どれも楽しいが、オレ的に一番興味が有ったのが「チアダンス」だ。
松島基地航空祭前日の「東松島夏まつり」に、どこぞの大学生のチアダンスを見たのだが、あらゆる角度で大股開きというサービスをしてくれるのは何故だろう?と不思議な気持ちになったと同時に、これは撮影してはいかんのではないか?と思った。

チアリーダーたちは、なぜ大衆に向かい股間を見せつけてくれるのか?という事象に対し、現時点で、オレの推測は以下のとおり。

古代エジプトでは、女性が陰部を畑に対して晒して悪霊を追い出し、船に対して陰部を晒し航海の安全を願った。…という風習と同じく、スポーツ競技などで、陰部を晒し、安全はもとより、勝利祈願ではないか?

本来であれば、アンダースコートなど履かないコトが正しいし、本人たちも履きたくないのだが、大衆の面前で陰部を晒せば、カメラ小僧たちのズームレンズが「入れるつもりか?」ってなぐらい股間一点に集まるし、万が一オマワリがいれば女性なのに「わいせつ物チンれつ(頒布等)罪」でタイホされる可能性が有る。
そういったワケで、無念のアンダースコート付きで踊っているのだ!

…以上、推測終わり。

さて、今回の興味は、どんな演目が有るのか?というコトと撮影目的で集まる人たちの様子だった。

チアダンスの前は、防衛費の増額を当て込んだ、バイクに特殊な装甲を施した自衛隊の最新鋭装備の紹介で、この時は舞台を広くとっていたのだが、チアダンスの時は舞台が縮小されたので、客の大胆な移動が有った。

その時、数人のカメラジジイたちが最前列を確保した。
ど正面に陣取ったジジイは椅子まで用意していて望遠レンズを構え、数人隣のジジイは、三脚にビデオカメラをセットした。
別のジジイはレンズ交換を行い、別のジジイは連射のテストをした。

 

おお!白昼堂々、オンナコドモの監視の中、ただ小便臭いだけの股間の欲求をさらけ出すジジイども!
横浜港に自転車で釣りに来て当たり前のようにタバコを吸うジジイと同じく「今夜のオカズ」とでもいうのであろうか?
チアリーダーたちの股間を家の大画面モニターで鑑賞し、一時停止などを繰り返すのであろうか?
その手に握るリモコンの一時停止のマークは擦れて消えているのか!?
マウスを握ったり、チンコを握ったり忙しいのであろうか?
いやいや、チンコはカユいだけ。と申開きをするのであろうか?
4Kは素晴らしい!などと一人つぶやきながら、またひとくち酒を舐めるのであろうか?
翌朝、「ああ飲みすぎた」などとつぶやきながら、カーテンを開け、朝の日差しに目を細くし、「予定は何もないし、もう一回見るか…」などと言って朝から微笑むのか!?


ジジイたちは準備万端だ。
最終点検の中、バッテリー残量など見ながら、どうする交換しておくか?などと気分が盛り上がっている中、アナウンスが有った。

 

みなさまにお願いがあります。
写真撮影、動画撮影、録音など禁止とさせていただきます。

 

健康診断結果を聞かされた時のように、ジジイたちの手は止まり、表情も止まった。
企画モノのAVとは逆に、ジジイたちだけの時間が止まった。(そのまま心臓が停まってしまえばいいのに)
オレはニヤけてしまったが、マスクをしているので誰にもバレない。

 

オレは周りをグルリと見渡し、監視体制はどうなっているのか探した。
群衆の後方で脚立に乗り、大型の三脚にビデオカメラを載せている男は軍服を着ている自衛隊の人間だ。
チアリーダーたちの股間をビデオに納め、ブルーレイディスクに焼いて、出港する護衛艦に対し航海の安全を願い、食材とともに船に積み込むのか?
主催者の指示を聞き入れず、撮影、盗撮している人の証拠を押さえるべく撮影しているのか?

ジジイたちは少しずつ動き始め、三脚からビデオカメラを下ろしたり、ズームレンズの着いたカメラを鞄に仕舞ったりして、オレが見える範囲から見事にカメラは消えた。

これが軍関係のイベントでなければ、「冗談じゃない!今夜のオカズ!どうしてくれんだ!!」と暴れる老害や、ブレーキとアクセルを踏み間違えるプリウスも居たろうが、敵は武器を持っている。命をかけるほどではない。と判断したのであろう。


そんなジジイたちの落胆の表情が見られた「フリートウィーク2022」最高でした。

が、
この落胆の後、重いカメラバッグを引きずりながら家に帰り、部屋の明かりも点けず、しばらく床の木目を数えた後、テレビ朝日やTBSの番組を見て、「武器を持つから隣国を刺激してしまうのだ! 自衛隊解散!」などと老害たちは思い込むんだろうね。
沖縄に移住し、座り込みを続けています!などと言い放つのだろうね。
残念だね。