マルをつくる旅
先月の伏木と蒲郡を廻った0泊3日の旅で、「マル」に目覚めたオレは、日帰りでできるマルはないものか?と地図を眺めていたら、丸くなりそうな経路を見つけたので、廻ってみた。
ただし、今回は「青春18きっぷ」を使うコトとし、JRの路線でマルをつくるコトにした。
オレが勝手に決めたルールは、乗り鉄でも無いくせに、家を出る前に地図をパッと見て経路を決めて、後は出たとこ勝負で廻る。
そして、家に帰って来て、はじめてGoogleMapのタイムラインを見てみる。というモノ。
テキトーもいいトコ。
1.武蔵野線を端から端まで乗ってみる
神奈川県人にとって縁の無い路線、JR武蔵野線。
どうして縁が無いかと言うと、他の路線で目的地までショートカットして行けるから。
本牧から舞浜に行くのに、全部環七通りを使う人はいないでしょ?
そんな武蔵野線は、府中本町駅から鶴見駅までは貨物線で、旅客営業の区間ではないので知らなかったけど、神奈川、東京、埼玉、千葉と、一都三県を走破している。
小田急ライダーのオレは町田から横浜線を選んでみた。
まあ、府中本町駅の場所を記憶違いしていたんだけどね。
結論を先に言うと、南武線+武蔵野線+横須賀線が正解だった。「乗り鉄ならあたりまえ~」ってアルシンドが言うんでしょ?オレは乗り鉄じゃね~し。
府中本町駅からが本番の武蔵野線なんだけど、新小平駅の前後がここ東京?と思わせるような長い長いトンネルだった。すっかり忘れていた。
スマホの電波も少し入りが悪くてね…
武蔵浦和駅あたりはさ、浦和市だったから、さいたま市になって浦和区と呼ばれるようになってしまってからは、落ちぶれ感が有る。
急ぐ旅でもないけど、降りたい駅がしばらく無くて、最初に降りたのは「越谷レイクタウン駅」。
できたのは知っていたけど、行ったコトがなかった。用事がないもんね。
越谷レイクタウンはイオンだけど、ららぽーとやゆめタウンと同じでつまらん。喫煙所とか地図を見なくても分かったわ。
随分昔、オレが隣の吉川町(現在の吉川市)に月イチぐらいで通っていた頃は、水田を宅地化するために盛土をして水抜きをしてる最中で、大きな板チョコみたいな山がアチコチ有ってね、異様な光景だった。
高い建物なんて少なかったから、駅のホームからは遠くまで見渡せた。
武蔵野線はさ、ケッコー高いトコ通ってるからね、ホームまでの階段が長いんだよね。
だから、冬場なんか、改札近くにいれば風はしのげるんだけど、大きな荷物も有ったし、電車の音がしてから長い階段を上がってたら電車に間に合うか不安だったんで、ホームに居ると寒くてね。
そんな思い出しかないものだから、サイゼリヤの本社が吉川に移ったって知った時、全国展開する会社が、誰も知らない土地に本社を置くなんて!と少し馬鹿にしたよね。(市制施行したのが1996年。サイゼリヤ本社移転が1997年)
現在の越谷レイクタウン駅の姿は無くて、「新駅」と呼ばれていて、口外無用の秘密だった。
ただ、当たり前だけど、オレのような若造(当時)ぐらいまで流れてくる情報というのは、業界的には手垢まみれの情報なので、オレがいくら金を持っていたところで、ガッツリ利益を出すぐらいの投資できるタマ(土地)は無かったと思う。
レイクタウンの名前の所以となっていると思われる「大相模調節池」なんて当時の図面には無かったので、地図を見てもイメージが全然違うのだけど、今回、初めて現地に行ってみて、イオンが有る北口と比べ、南口の方は人の流れが少なくて、店でもやったろ~か?と南口の土地をなんとか手に入れていたとしても、北口のイオンに全部客を持って行かれて、鴨居にロープを巻いてぶら下がっていたかもしないよね。
何れにせよ、当時と全く違う風景になっていた。まあ、駅が無かったから降りたコトないんだけどね。
途中、降りるか降りまいか、悩んだ駅も有ったけど、結果、次に降りたのは東京駅。
東京駅の正面で、モデルさんが結婚ごっこをしていた。
皇居から見た丸の内のビル群は好き。そこでお終い感がイイ。
お堀に写ったビル。
皇居に寄り道した後、京浜東北線に乗って横浜に行ってから帰った。
その結果できたマルは…
武者は住まいを隠すだけの意味。
神奈川側が、かなり失敗。
2.身延線を端から端まで乗ってみる
関東近郊の地図を眺めていて、JR身延線の存在に生まれてはじめて気が付いた。
JTBの時刻表でも見るクセが有るなら、とっくの昔に気付いているだろうけど、全然知らなかった。
このJR身延線は、山梨県の甲府駅と静岡県の富士駅を結ぶ南北に走る路線で、富士山の西側を通っている。
これは!!と思い出発。
町田駅からJR横浜線で八王子に出て、JR中央本線に乗り換える。
相模湖は親子連れが多いなぁなんて気楽に眺めて、ココまではスムーズに行ったんだけど、乗った電車は大月駅で終了。
随分昔にも18きっぷの旅で、大月駅で連絡する電車を待ったコトがあるから、さもありなん。と気にしてなかったけどね。続きの電車が1時間以上の待ち時間が有ったので、町を歩いてみることにした。
岩殿山にひかれた。いつか登ってみよう。
大月駅は、JR中央線と富士急行線の乗換駅でもある。いろんな車両がおった。
お待ちかねの電車に乗って、山梨県の甲府駅で下車。
さて、どうしよう?
甲府は久しぶりなので、お城の方とか行ってみたい気がするけど…
遅いお昼ごはんを駅前で食べてもいいけど、本来、貧乏人の食い物であったハズの「ほうとう」は意外に高くて腹が立つし…
まあ、とりあえず身延線の時刻表を見てみるか?とホームまで行ってみると、1時間に2本しかなく、更に2両編成。
入線している車両が出発するまで10分ぐらい有る。
とりあえず乗ってみるべ。とトイレ横のボックス席の半端席、3人かけのお一人様席を確保。
そこでおもむろにスマホを出して、富士駅までどのくらいかかるんやろか?と調べると3時間!!
もんげ~! 腹は減っているし、飲み物も持ってないし、乗るのやめて飯喰ってから乗り直すか?とも思ったけど、一本逃せば30分遅くなるワケだし… と、そのまま乗っていくコトにした。
身延線は路線バスなみに、細かく停車する路線だった。停車する度に、2両目のドアは開きません。と同じアナウンスが流れるのが苦痛だったし、横揺れが多かった。
飛行機も新幹線も、動いている乗り物のトイレにオレは絶対行かないので、意外にトイレに行く人って多いんだな。と思い知った。次から次にガチャンガチャンと出入りがある。
そんなに小さくない女の子と若いお母さんが一緒に入った時は、娘をM字開脚させながら、お母さんも同時に放尿しとんのかな?と体幹強くないと無理やわ。と想像した。赤貝と黒アワビなのかな?
富士駅に近づくと都会の風景が広がったし、乗降客も増えた。帰宅する高校生もたくさん乗って来た。通学の足でもあったんやね。
富士駅に着いて、さあ、飯を食うぞ!と張り切ったものの、寿司屋と居酒屋しか開いてなくて、定食屋は見つけられなかった。
あと、韓国系の焼肉屋が多かった。知らない焼肉屋は、値段とか、肉の種類とか、変な味だったら嫌だな、とか怖くて入れない。
寿司屋でもいいのだけど、ランチの時間でない寿司屋って、お酒を飲まないと失礼な気がする。最近は酒を飲むとすぐ眠くなるので、まだ飲みたくない。
北口も南口も、ケッコー歩き回ったけど、入店したい店は見つからず、駅に戻った。
沼津とか三島で降りて、魚屋に行ってもいいのだが、電車の連絡の都合上、熱海まで乗った。青春18きっぷライダーたちにとって熱海は重要。
富士で時間をロスしたコトもあって、熱海に着く頃は日がすっかり暮れていた。
熱海駅は久しぶりに降りたけど、駅舎がすっかりキレイになって、以前の駅の雰囲気は無くなっていた。
さて、今度こそ!とごはん屋さんを探そうと、仲見世の方へ踏み出したものの、しばらく坂道を下るし、仲見世の店が閉まっているってコトはしばらく店が無いってコトだし… と以前も食事に困ったコトを思い出して、新しい駅ビルに戻って上の階に行ってみると、人気店には行列。
並んで食べてというゆっくりした時間は無い。まだ家まで遠い。
ってコトで、普通のドコにでも有る某チェーン店に入って、いつでも食えるモノを喰った。
そんな感じで、結果の「マル」は…
うん。やっぱり大きなマルはうまくいく。
まあ、しかし、電車じゃなくて自動車の方が自由度は高いわな。自動車でやってみてもいいけど、Googleに頼らないで、GPSロガーでやった方がいいかな?でもなんか既視感有るな…
と、こんなサイトを見つけたけど…
絵が下手。
京都とか札幌とかの碁盤の街だったら作画しやすいかもね。オレはやらないけど。