『SING』を観終わってイルミネーション・エンターテインメントのビジネスとしての安定感を知った。
いやぁ~、楽しかった。
終始ニヤけたまんまやった。
ストーリー自体に意外性は無いけど、エピソードの妙が笑えるシーンなのでネタバレは一切言わんけど、ニヤけるシーンの一つが、タヌキのグループが歌うトコやった。 某本人が歌っとるワケじゃないとのコトだが可笑しい。
同時に、毛唐から見れば、日本のアイドルはタヌキに見えるというコトでもあるわな。
こういった音楽モノは、オリジナルの歌を聞くべきと、オレは字幕版で観たんやけど、観終わって吹替版も気になったんよね。
国際的に公開される映画は、その国の事情に応じ、シーンの編集を行うこともある。(ex.商品を消したり、宗教的配慮でカットしたり、股間にモザイクかけたり)
『ズートピア』における免許センターの対応など、事情を知らない他国の観客に対しては、登場人物のセリフを足して説明する必要が有ったりする。
そんな感じでアレンジされてしまう。
今回の『SING』の場合、もしかするとタヌキの登場は日本向けだけで、他国版には登場せんのやないか?とも思ったんよね。
そんな理由で吹替版も気になった。
でも、芸能人がアテレコやっとる作品は、ほぼ嫌い。
『SING』を観終わって、ちょびっと調べてみた。
なんかさ、ピクサー・アニメーション・スタジオの買収などでアメリカの映画界は、ディズニー一強やん?
そして、ディズニーの映画作りって、日本人好みのキャラクターじゃなくても(ex.『モアナと伝説の海』)、合格点は確保してくるんよねぇ。
そして、たまに『ズートピア』みたいなほぼ満点みたいな作品も出してくるから無敵。
しかし、この『SING』は『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメント作品。ユニバーサル・スタジオの子会社。
やっぱさ、こういったライバルがおらんといかんよ。
トヨタに対するニッサン、マツダ、スバルみたいな感じでね。トヨタだけが走っとる世界って気持ち悪いやん。
Wikipediaに載っとったピクサーとイルミネーションの製作費と興行収入を見比べるとさ、ピクサーの製作費が10億ドルを超えるモノがほとんどで、20億ドルに達するモノが数作有るのに対して、イルミネーションの方は6.0~7.5億ドルの間にほぼ収まっとるんよね。
それでいて、乱暴な収益率(興行収入/製作費)は、ピクサーより打率がいい。
ほんで、もう一つ気付いたんやけど…
●フルCGって、そもそも製作費を読みやすい方法なんじゃないの?
アドインとかスキンとか、新しく作るんかもしれんけどさ、ディレクターが暴走せん限り、予算を守りやすいんやないの?
●続編なんぞ作ったひにゃ、新キャラ以外は前のデータ使いまわしにできるんやないの?
●ゲームなんぞ出来たひにゃ、データの輪姦じゃないの?
…って思っとったんやけど、続編が有った作品の製作費を眺めると…
トイ・ストーリー 3 億ドル
トイ・ストーリー2 9 億ドル
トイ・ストーリー3 20 億ドル
カーズ 12 億ドル
カーズ2 20 億ドル
って物価の上昇ばかりではない高騰っぷり。
ソフトウェア自体を変えたん?
モデリングからその都度やり直しとるん?
ポリゴン増えて、コンピューターをいいヤツに変えたん?
太陽光のリアルさが以前とは違うとかそんなんかな?
分からんなぁ~
『SING』も続編決まっとるみたいやけど、イルミネーションにはキッチリ10億円以下で仕上げて、ピクサーとの違いを見せつけて欲しいわ。