お盆と終戦記念日
そもそもお盆は自分の先祖を祀る日であるのに、敗戦記念日と同日である為、戦争で亡くなった先祖がメインに祀られている気がしてならない。
当然、時代に因るトコロが大きいが、自分の親が戦死者という年代の連中はそろそろ先祖の仲間入りしてしまうし、自分のお爺ちゃんやお婆ちゃんが戦死者という年代も徐々に減っていくワケで、戦争絡みのお盆という縛りが解かれていくのだろう。
終戦関係の催事がいつまで続けられるのかは知らん。
でもいつかは終わる。
千鳥ヶ淵も桜の季節以外で報道されるコトが無くなるかもしれん。
現在において日露戦争大勝利記念日などを祝うコトがないが如し。(記念日好きのカップルは知らんが)
お盆も敗戦記念日も国民の祝日ではない。
当り前だ。 祝うようなコトではない。
では、何故当然の様に休日になったりするのか?
ご先祖様が帰省するからである。
敗戦記念日だからでなく、お盆だからである。
困った時だけ神頼みをする民族である。暑い盛りに休む口実として先祖を引き合いに出すなんぞ朝飯前だ。
そう遠くない未来の敗戦記念日絡みでないお盆はどうなるか?
テンプレートとなっている、民族移動(帰省ラッシュ)の混雑っぷりは当然報道される。
成田空港の国際線では、「ハワイ楽しかった」と本当はドコに連れて行かれたのか分からんような子どもがインタビューに答え、親とされる人物が「リフレッシュしましたけど、明日から仕事なので…」と何が言いたいのか分からないコメントを残す。
新幹線のホームでは、「またおいで」などと孫に手を振る老夫婦が映され、「寂しくなります」などとインタビューに答えるが、新幹線が出発し孫の姿が見えなくなると、散財の日々を乗り切り、子どもに合わせたオモチャみたいな食事から解放され、平和な日々が戻って来るコトに小躍りして家に帰る老人の姿が有る。
民族大移動の他はどのような光景が有るだろう?
変に場馴れした素人を手配するコトが得意なNHKは、墓地に小学生のお嬢ちゃんと幼稚園児の男の子を仕込むな。
お嬢ちゃんは、人生で初めてお墓の前で手を合わせる。そして何度も薄目を開けている様子が放送されるわな。
事情が分からない弟は、手を合わせながらもカメラを凝視するだろう。
久しぶりに千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れた。
「無名戦没者の墓」であり、祀られている方々が特定の誰というワケでなく、心の墓というワケだし、戦後に創られたものだ。
遠い戦地に赴く戦士は「靖国で会おう」とは言ったかもしれないけど、「千鳥ヶ淵で会おう」とは言ったハズがない。
お参りする人は少ない。
でも逆に前屋に座ってぼんやり六角堂を眺められるコトは有り難い。
そういえば、安倍晋三と河野太郎の献花が有った。河野太郎は監視する必要があるが今のところうまくやってる。
靖国神社まで足を延ばした。もう右翼団体の一部が集まり、同じく警官も集まっていた。15日は凄かろう。雨天の予報だが。