横須賀基地と呉基地の相似点

日本には5つの軍港があり、大きい順に、横須賀、呉、佐世保、大湊、舞鶴となっている。

GWに「呉湾艦船めぐり」に乗り、先月「YOKOSUKA 軍港めぐり」に乗って、横須賀と呉はよく似た港だと確認できた。

 

 

横須賀基地呉基地の相似点1

F-35B 対応に変身中のヘリコプター空母が配備されている

つい数年前まで話題の中心だった、ヘリコプター空母の「いずも(DDH-183)」が横須賀に、「かが(DDH-184)」が呉に配備されている。
「いずも」の改修は第1段階が終了済みで、F-35B の離発着テスト済み。
「かが」は改修中だった。

第一段階の改修が終了した「いずも」の上ではランニングする人がいた。以前は意図的にささくれだっていた甲板はスムーズになったんかな。


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「かが」は改修中。足場が組まれて、一見「かが」だと分からなかった。

 

現時点で自衛隊に「F-35B」は存在しないが、新田原基地への配備がアナウンスされている。
新田原基地から飛び立った「F-35B」が、沖で待っている「かが」に載って、東シナ海方面に出かけて行くってことだね。

 

離島防衛にしろ本土防衛にしろ、実質ミサイル戦がメインで、戦闘機の目的なんぞ「威嚇」が日常業務。
他は異常時にイージス艦や移動式のミサイル発射装置が喪失した時のミサイル発射装置でしかない。とオレは考える。
自衛隊がロシアや中国のように他国への侵略することはないので、トム・クルーズの様に「かが」から飛び立った「F-35B」が中国国内の核開発研究所を破壊するための作戦はありえない。
日本の左翼連中は、自衛隊が他国に侵略すると考えるから不思議だよね。

「F-35A」の(フェリー飛行時)航続距離の公表値は 2,200km ということになっている。
スクランブル発進的にエンジンをぶん回すと半分ぐらいしか飛ばないとしても、片道500kmぐらいは飛べるはず。

上の図は那覇基地を中心に半径500kmで円を描いてみた。
那覇基地からは尖閣魚釣島)までは、行って、ミサイル撃ち尽くして、帰って、ミサイルと燃料積んで… といった感じで、空母出すことなく対応できる。
従って、実は自衛隊にとって空母はあんまり必要ない。
空母を出すと、護衛の船もたくさん出す必要が有るので、むしろ出さない方がいい。
伝家の宝刀として、出るか、出るかと最後まで出ない存在でよい。

沖縄には日本が払う“みかじめ料”が財源の暴力団的米軍も居るからあまり考えづらいけど、沖縄が占領されたりした場合は入田原から500km以上の距離になるので、空母が必要だね。

 

横須賀基地呉基地の相似点2

潜水艦が配備されている

潜水艦は横須賀と呉の2港だけに配備されている。

呉の象徴的な風景の一つに、「海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)」が有る。
「幸町海岸線」の曲線部に有って、見たくなくても見える。
呉の左翼活動家は怒り心頭の日々を送っていることでしょう。よいことです。
そんな潜水艦の街だけあって、そうりゅう型は横須賀よりも多く配備されている。
そして、呉の潜水艦は、呉の護衛艦の数より多い。

東シナ海のコトを考えると、むき出しの護衛艦で出かけるより、こっそり隠れて出かけて、敵を沈めることは理にかなっている。
あの国は空母を充実させているけど、載せてる飛行機ごと沈めてしまえばいいよね。
潜水艦は一騎当千の可能性が有るよね。


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横須賀には「ヴェルニー公園」、呉には「アレイからすこじま公園」という潜水艦を間近に見ることができる公園が有る。
アレイからすこじま公園は、市街地から離れているので、大人は車でアクセスするワケだが、公園は海側の狭い範囲に有り、駐車場からは交通量の多い「句碑警固屋線」を渡る必要が有るけど、横断歩道に信号は無いので、決死の覚悟で渡ることになる。

余談ながら、潜水艦のカレーライスは他の船のカレーよりも美味しいと聞いたけど、我々部外者は知る由もないし、金曜日はカレー臭が潜水艦の密閉空間で充満するとか想像しただけでゲロが出ちゃうね。


以前、ヴェルニー公園から潜水艦を眺めていたら、「日本の潜水艦は世界一だぞ」と知らないオジさんが声を掛けてきて、
「あの「こくりゅう」は最強だぞ。」と正面の潜水艦を指さした。
「「こくりゅう」ってどこで分かるんですか?」と聞くと
「見れば分かる。」と、無敵の答えが返ってきた。

潜水艦に艦番号は無い。
そんな潜水艦なのにデカデカと番号と名前を書いた艦がいた。

最新たいげい型のネームシップ「たいげい」。
「軍港めぐり」の解説によれば、就役直後の姿であって、いずれ消されるから珍しい姿とのこと。(現在は消去済)


日本語の軍事解説のYouTube によれば、日本の潜水艦は世界一ということでほぼ一致していて、オレ的には眉に垂れるぐらいのツバ状態なのでが、まあ、潜水艦なんぞ想像上の抑止力の最たるものなので、これでよい。