清水みなと祭り(2022.8.7)
静岡県の清水市(現:静岡県静岡市清水区)といえば、かつての「清水次郎長」、近年では「さくら ももこ」という、方やヤクザの親分、方やヘビースモーカーという有名人を輩出した土地柄である。
或る用事が有って、清水駅前からバスに乗り、小島町の栗原という山奥のバス停で降りると、傘を差して縁石に座る老婆が居た。
バス停からは少し離れているが、縁石がそこからしか無いので、椅子代わりに座って、たぶんバスを待っているのだろうと思った。
オレは用事を済ませ、バス停に戻ると、老婆が何かに怒っている。
周りに誰も居ない。顔はオレの方を向いている。
オレは老婆に近づくと、バスが来ないことに怒っていた。
「前は37分のバスが有っただに、今日は来んずら!」
オレは時刻表を見て「11時37分は平日で、今日は日曜日なので、次は12時4分ですよ。」と伝えると
「早めに来ただに!しょんない。」と縁石に戻って行った。
日傘と思っていた傘は普通の折り畳み傘で一部破れていた。
オレはもう少しウロウロしたかったのだが、その場を離れると老婆から怒られそうな気がして、4分のバスを待った。
定刻を過ぎた。
まあ、乗客が少ない路線だから気にしてもしょうがない。
ただただバスを待つ。
やっとバスの姿が見えたので、老婆の方を見ると、足元の何かを触っていて、全然バスに気づいていない。
「婆さん! バス来たよ!」と声を掛けても気づかない。
おいおいマジか!?
「バス来た!」大声を出し、こっちこっちのアクションをするけど、全然こちらを見ない。
「婆さん!」
「婆さん!」
オレはバカ踊りになっている。
やっと老婆は気づいて、ゆっくり立ち上がった。
オレが居なかったら、バスは通過しとるよ?
どうしたもんか一瞬迷ったけど、オレは一人がけの椅子に座って、老婆の相手はやめた。
老婆は興津駅で降りた。
しわくちゃの千円札を運転手に渡すと、運転手は両替機に入れ、運賃を取り、残りはお釣りです。と言っていた。
都会のバスだったら、両替機の場所を指差し、紙幣を入れさせ、運賃も本人に入れさせるだろうから、百点の対応だと思った。
この興津駅のバス停は、但沼行きも逆の清水駅行きも同じ1つのバス停なので、あの婆さん、栗原に帰りたいのに、逆の清水駅行きに乗らなきゃいいなぁ、と思うと同時に、1時間に1本とはいえバスが走っているだけマシかもしれんが、田舎の老人には生きづらい世よな。(昔からか)
清水駅でバスを乗り換えて、波止場で降りた。
日の出埠頭に向かう。
護衛艦「あまぎり(DD-154)」がどっしりと居座っている。
前日横須賀で見た「もがくま」ちゃんをガードしていた「ゆうぎり(DD-153)」と1983年就役の同期だ。
大きいよね。燃費悪そう。
オレはアスロックランチャーを見ると、古く感じる。
とはいうものの、CIWSもハープーンも装備しており、主砲の性能は知らんが、一線に出せる。
護衛艦のいいところは、装備を変更すれば、戦力が更新できるとこだね。
大きなレンズを持った人がそこそこ居る。
オレは荷物を軽くしたかったので望遠は持って来ていない。
セスナ機のような富士重工業のプロペラ機(T-7)が飛んで来た。
この手の飛行機の運転を覚えたところで役に立つんやろか?
少し大きいジェット機(T-400)が飛んで来た。
どういった場面で使うのか知らんけど、自衛隊で免許取って民間パイロットに就職する時役に立つんかな。
大きいプロペラ機(C-130H)が飛んで来た。
これは陸から離れて飛んでいたので、護衛艦の影になった。
教官が運転しとるらしいからか、ブルーインパルスとは言わんまでも、なんか、がんばった飛び方をしとった。スモーク焚いとけばなかなかの見せ場と思うけど、この機は浜松から来たそうなので、松島のブルーを運転しとる人ではないのだろう。
F-3 の開発もいいけど、T-4 にミサイル積める改造もしたらどうやろか?
200機ぐらいいるそうやから…
令和の「回天」特攻隊…
そうすると積むのはミサイルじゃなくて、普通に火薬…
清水みなと祭りの花火を積んで…
敵の CIWS がファランクスと同レベルの性能としても、1分=60秒(装填数4500発/毎秒75発)撃たせてしまえば、あとはやり放題やから…
いやいや人が運転せんでいいのよ。大きなドローンよ。
古い機種の在庫一掃セールよ。
もう教習所の車以上に使ってしもてるやろ?
珍しい組み合わせだけど、岐阜基地の航空祭では輸送機も混ぜた大編隊を見たことがあるからなぁ~
飛行開発実験団という色んな機種を扱う岐阜基地ならではのコトやね。
実戦用の基地のメインの機種は決まっとるもんな。
千歳 **** F-15
三沢 **** F-35
小松 **** F-15
築城 **** F-2
新田原 ** F-15
背景は富士山。
千歳の航空祭まで重い望遠レンズを運んで、連射で撮っている間、「なんか意味有るやろか?」と思ってた。
確かに会心の一枚が撮れたなら嬉しいが、「ジェイウイング (J Wings)」の表紙のような写真は絶対に撮れない自信が有る。あの写真はじっくり見てしまうけど、意味が分からんぐらい解像している。
重い思いをしてレンズを運んで来て、その重いレンズを上空に向けて持ち上げて、腕がプルプルしてきて、ブレた写真を量産して…
…と冷めていたので、今回は望遠レンズを持って来なかったけど、写した写真を家で見て、「こんな小さい飛行機なら意味が無いわ」と、飛行機を撮るなら、やっぱり望遠レンズが必要やわ。と少しテンションが持ち直した。
どこを飛ぶのか分からなかったけど、安全性を考えると海上を飛びたいだろうな、と思ったので、壁になるかもしれない護衛艦から離れた方がいいのか?とも考えたけど、ほぼ大丈夫だった。
日の出埠頭を南から飛来して、北側に抜けていくコースなので、南側を見張っていればいいのだが、陸寄り(西寄り)から飛来する機種も有った。
高度は高いところを飛んでいたので、エスパルスドリームプラザや清水マリンパークからでも見えたと思うけど、日の出埠頭では聞こえていたアナウンスがそこまで届いていないんでしょ? やっぱり埠頭内での撮影で正解。
マリンターミナルのベランダはなかなか良ポイントかもしれん。
T-7 は静浜基地(静岡県焼津市)、T-4、T-400 は浜松基地(静岡県浜松市中区)、F-15、F-2、C-130H は岐阜基地(岐阜県各務原市)から来ているとのこと。
航空基地以外の飛行展示は、背景が日常の光景なので楽しい。
まあ、航空祭ではなく、みなと祭りに華を添えるために戦闘機が飛んだりしているワケで、しょうがないと理解しているのだが…
日傘を刺すのは仕方ない。
たださ、日傘を刺したまま、両手を上げてスマホで撮影すると2mを超える壁ができるわけ。
熱中しているのでしょうけど、あなたの後ろにも人はいるんですよ。
撮影するしないに関係なく、同じものを見ている人がいるんですよ。
どうして壁を作られてブロックされんといかんの?
…って思っちゃったんだよね。
矢印辺りに富士山。
清水マリンパークに移動すると、何やら若手の女の歌声。
すわ、ご当地アイドル的な何かかな?と思って、誰もいない広場を横切るとステージ上にチアリーダー的な服を着た若手数名。
オレはステージの上より、ステージ前の椅子に座って撮影する高齢者たちの方が気になってパシャリ。
撮影はスマホメインだけど、数名その距離で白レンズ! フルサイズセンサーだから丁度いいんか?
くれぐれもスカートがヒラリする瞬間に30コマ/秒の性能を発揮していないことを祈る。
てか、椅子が用意されている辺りが異様な光景やわ。
お客の中の小さな女の子が踊っていたのはかわいらしかった。
続いてエスパルスドリームプラザに移動。
オレは腹が減っているのだ。
同施設のレストランは寿司屋ばかり。
まあよし。寿司を喰おう。ビールも飲もう。
カウンターで職人に気を使いたくないので、テーブル席がメインの店に入った。
客数はそれ程多いとは思わなかったけど、注文した丼ぶりが出てくるまですごい時間がかかった。
ウーバーで他の店から出前してもろてたんかもしれん。
ビールはあっという間に飲み干したが、丼ぶりが来る気配がない。ベロンベロンになりそうだったので、数杯でおかわりを我慢した。
うには全然ダメだったけど、まぐろはまあまあだった。
近所に住んでいたとしても再訪は無い。
さて、せっかく清水まで来たのだから、「ちびまる子ちゃんランド」に入ることにした。
公言していないし、公言する機会が無いが、「ちびまる子ちゃん」は「コジコジ」の次に好きだ。
「うんこミュージアム SHIZUOKA」の方は若手の行列ができていたけど、「ちびまる子ちゃんランド」の方は、人の気配がしなかったので、子どもを連れていないオッサンが一人で入場した。
中に入ると一転、そこそこ親子やカップルが居て、居心地が悪かった。
できるだけ早足で回った。
じっくり時間を掛けて見るようなものは無かったし。
なんかよく分からん施設だった。
ショップで売られていた「ちびまる子ちゃん」の原画のレプリカは少し欲しかったけど、飾る場所が無いので諦め何も買わなかった。
本当は花火を見ないと意味が無いんだろうけど、花火を見ていたら、先ずは清水駅までの道中が人と車の渋滞で遅れ、清水駅はホームまで大渋滞で数本の電車をパスすることになり、静岡駅から新幹線を使っても家まで辿り着けない時間になるだろうから、帰ることにした。
どうしても清水の花火が見たくなったら、また来るだに。